sex・riddim・identity.
seria
MAIL
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2004年08月26日(木) ■ |
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夜景と口説き文句 |
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タクシーに乗っていると 片思いの彼からメールが来た。
「気をつけて」
たったその一言がうれしくて、 愛されてるわけでもないのに 勝手に勘違いして 幸せな気分に浸っていた。
ホテルについて上のバーで待っていると 少しかっこつけた彼がやってきた。 どうでもいい話を続けて 部屋へと連れて行かれた。
結果的にいうと何もしなかった。 首筋にキスされて 何を考えてたのかはわからないけど 涙が止まらなかった。
誰でもいいわけじゃなかった。 あたしの涙を止められるのは きっと片思いの彼一人なのだ。
芸人さんは黙ってあたしの肩を抱いててくれた。
あたしが泣き止むまでの一時間。
きっと彼をこんなに困らせたのは あたしぐらいだろう。
「つらいことがあったら いつでも電話しておいで」
そう言ってくれた。
12時を過ぎたころ 彼はあたしにタクシー代を握らせて 「今日は帰りな」 といってくれた。 一人で居たくなかった。 だけど これ以上一緒にいたら あたしはきっと寂しさだけで sexをしてしまいそうだった。
帰り際に夜景を見ながら彼が
「ほかの人を思う君を見て 余計に惹かれていく自分がいるよ。 今日は帰りな。 そうでもしないと君を傷つけてしまいそうだから。」
すごくキザなことを言ってくれた。
ありがとう。
帰りのタクシーの中で 彼にメールを打った。
「また遊ぼうね」
帰ってきたのは 「もちろん☆」 というメール
彼は大人だなと思った。
きっとあたしたちはもう二度と会うことはないだろう。
やっぱり一人きりの夜はつらかった。
嘘でもいいから
愛がなくてもいいから
片思いの彼に抱きしめてもらいたい。
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