「プロ野球ファンの皆様安心してください!ストは回避されました。今週末は野球が見られます!」あるニュース番組の冒頭、アナウンサーが笑顔でこう告げた…。
これを見て私は「えっ?」って思った。「安心」してください…?
妥結した内容を見て、ちっとも安心できなかったのは私だけなのかなぁ。今日確実に決まったのは、「バファローズ」という球団が消滅すること。それは同時に合併によって「ブルーウェーブ」の形も消滅することを意味しています。磯部&三輪の苦しい表情を見ていたら、手放しでこの「妥結」は喜べませんでした。 来年から必ずもう1球団増えます!とは誰も確約してくれなかったし。
でも、これが本当に、より良い方向への「第一歩」と信じるしかないんですよね。 仙台に生まれるであろう新球団が救いになることを祈らずにいられません。
そして私たちファンは、自分たちの気持ちに正直に動くことが大切じゃないかな、とも思います。 今回の騒動で一番嫌だったのが、マスコミの情報に踊らされること。この3ヶ月毎日毎日いろんな報道や噂で、どんなに心をかきみだされことか。 スポーツ紙の大きな見出しや、テレビで流される映像に気持ちを左右される前に、自分の目で、自分の気持ちで判断することがどんなに大事か感じさせられました。この目で見て信じるべきものは、実際に球場で見た、必死にプレーする選手たちの姿や、猛暑の中署名運動をがんばるファンの姿だけだった…と、騒動が一応終結した今、改めて思います。
余計な心配をせずに、「安心」して野球が見られること…これが本来の姿です。これから選手会もNPBもやらなきゃいけないことは沢山あると思うけれど、早く私たちファンを「安心」させてください。 この3ヶ月間でマリーンズやベイスターズや「野球」を私はこんなに大好きなんだなぁって実感させられてしまったから…。ストの後に大勢のプロ野球ファンが球場へ足を運んだことを考えると、こう感じたのは私だけじゃないはず。これを裏切ったら大変なことになるよ…。
**とはいえ…、私たちのパリーグを守ってくれてありがとう!と、この交渉にあたった古田をはじめとする選手会の皆さんには感謝したいですね。ほんとうは野球に集中したい後半戦だっただろうに。お疲れ様でした…。**
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