No Problem

2002年10月16日(水) 腹腔鏡検査の日

 朝5時ごろ一度目が覚めてしまったので、マンガの続きを読む。
30分くらいで読み終わって再び寝る。 
朝7時に採血、血圧、脈測定。
7時半に2回目の浣腸。
もうお腹のなかには何もないからか、昨夜より全然我慢できなかった^^;
昨夜と同じポリ容器に入った200mlくらいの液。

 10時半から点滴開始。ブドウ糖やら乳糖やら。
私は血圧が低いので、絶食してるとちょっと心配である。
夫がなかなか来てくれないので、不安になる。
1時近くにやっと来てくれた。安心してちょっと涙がでてしまう。
思えば、こうやって彼に見守られて手術室に入るのはこれでもう3度目なのであった。
彼のほうは、普段調子悪い悪いと言ってる割りには、大病とかしないのだ。
「あと15分か」と言うので「え〜!!手術まで?うそっ!?」とあわてているうちにストレッチャーが来たりして、あっというまに手術室に連れて行かれるのだった。
看護婦さんが「パンツとかパッドとかありますか?」と聞く。いいえ、何も聞いてませんけど。
「あら〜、言うの忘れたのね。ご主人、受付に行って『あみのパンツとパッドのM』って言って買ってきてください。」と言われ、夫は「??」という顔をしながらも行ってしまった。
ああああ^^;もうちょっと別れを惜しみたかったのに。
まぁ、どきどきしながら時計見てるよりよかったか。

 ところで、この「あみのパンツ」ってのがずっと気になってました。
アミノ酸とかのアミノ?(笑)
答えは次の日わかりました。
「網のパンツ」なのねっ!!術後、あたしは傷口に優しいのびの〜びメッシュのパンツをはかされていたのであった。

 手術室に入り、ドクターたちが「よろしくお願いします」と挨拶しあっている。
看護婦さんも麻酔の担当の女性も優しそうに声をかけてくれるので、安心できた。
口にマスクをあてられ、「○○(薬品名)2mlお願いします」「○○2mlはいります」「だんだん眠くなりますよ、○○8mlお願いします」「○○8mlはいります」という言葉を聞いた後は、まったく記憶がない。

 目が覚めたら、隣に夫がいてくれた。
お腹の中の様子とか聞いたと思うけど、何をしゃべったかあまり記憶がない。
それよりも、膀胱が破裂しそうにおしっこがしたくてたまらない。
お腹がいたいのか、膀胱が張っていて痛いのかわからないほどお腹がパンパン。
導尿しているので、それが気になるのだと思う。
思いっきりしてしまいたい、と思うのだがどうしてもできない。
むちゃくちゃつらい。も〜、全部はずして!トイレ歩いていくから!!って感じだ。
 目覚めた当初はまだ体が麻痺してたのかぼーっとしていたけど、だんだん膀胱の痛みと傷の痛みと息苦しさでものすごくしんどくなってきた。
夫が、「説明受けたよ。筋腫とったって。あと他はすごくきれいだったよ。これでまた長生きするね」と言う。
いろいろ質問したような気もするが、何も話してなかったのかも。
記憶が無い。

 まだ酸素マスクをしてるんだけど、これがつらくて夫に「はずしていい?」と聞くと「でも、酸素かなんか出てるみたいだよ」と。暑くて汗びっしょりかくわ(電気毛布がかけられていて最強になっていたらしい)息は苦しいわ。
熱も少しあるようだ。
 吐きそう・・・と言って夫に容器をもらってもらう。
でも、吐くものも無い。「うぇ・・」となった時に、お腹に力が入って死ぬほど痛かった。
結局吐く事はなかった。時々来る看護婦さんに「おしっこが、おしっこが・・・」と言っていた(と思う)。
何度も夫に(管の先の入れ物に尿が)「出てる?出てる?」と聞いた。
「うん、たまってるよ」と夫は言うのだが、なんだか、嘘ばっかり〜全然おしっこ出てな〜い!って気がするのでなんとか頑張って自分で出してみよう、と思い、夫に「ちょっと離れてて」と何度も言ったような気がする。でも、結局出ないんだけど。

 この時って、尿道にカテーテルが入っていたんだろうけど、すっごく違和感があったので、うまく入っていなかったか、体がまだ慣れていなかったか、どっちかだったのかなぁ。
なんだか、傷が痛いのか膀胱が痛いのか、息が苦しいのかよくわからなくなってきて、呼吸が荒くなる。看護婦さんが「痛み止めの座薬入れましょうか?」と言うのでいれてもらう。

 痛み止めのせいかだいぶ寝たと思う。
起きた時には、膀胱を刺激される感じが消えていた。
ちゃんと入れなおしてもらったのか、私の尿道が慣れたのかわからないが、あの膀胱が破裂しそうな不快感はとりあえずなくなった。
結局吐く事はなかった。
 頭が低くて「しんどいよ〜」と夫に言うと「枕してあげようか?」と言われたので「うん、してして」と頼む。
ちょっとラクになったかな。(あとで看護婦さんに怒られたのだが^^;)
酸素マスクもはずしてもらって、ずっと夫と話していたような気もするが、うんうん寝ていた気もするし、多分夫は面会時間終了の9時までいてくれたと思うのだが、ほとんど朦朧としていて覚えてないのだ。後でよく聞いておかなくては。
でも、サッカージャマイカ戦の様子を何度も夫にしつこく聞いていた記憶が・・・                       ↑余裕だな

 導尿は明日の昼までということで、そんなに我慢できるかなぁと落ち込む。
それでも、違和感がなくなってずっとましになったけど。
寝返りを打つたび、お腹が痛い。大きな水の塊がいくつもお腹のなかにあって、それが内臓の中にぐるりんと入り込むようないやな感じがする。
でも、寝返りを打たないと体が痛くなる。
腰が痛くてたまらない。

 1時間に1回くらい(多分)血圧と脈を計りに看護婦さんが来るので、そのたびに目は覚めるのだけれどあとは結構深く寝ていたのかも。とにかく長い夜だった。
こんなにしんどいとは思わなかった。
下半身がまったく自分のものでないように、重く横たわっている。


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