No Problem

2002年10月18日(金) 腹腔鏡検査 術後2日目

 朝の検温で起きる。まだ37度3分ほど熱がある。
「まんてん」など見てみる。
ニュースは北朝鮮から帰国した拉致被害者の人の事ばかり。
テレビ見てると、ちょっと現実に戻った気がする。
まだ頭が痛いので、音は小さく。
採血がある。

 看護婦さんが沐浴材と新しいパジャマを持ってきてくれる。
「できますか?」と聞かれるので、なるべく自分でしたほうがいいのだろうと思い「はい」と言って受け取る。
洗面所に行くかぁ、と思いやっとの思いで起き上がる。
ところが、上半身を起こしたとたんに、また吐き気でむかむかしてきた。
あわててまた横になる。その後は例の頭の中の「シューシュー」だ。また。
なんなんだろう、これ。しばらく落ち着くまで横になっていた。

 だんだんと無理しないようにしながら、顔を洗う。
あらためて鏡に映った顔を見るとひどいもんだった。
髪はぼさぼさ。顔色も悪い。
洗顔してさっぱりして、身体をおそるおそる拭き、髪をとかすとようやく気分がちょっと晴れてきた。
足が冷えているので靴下もはく。
 何かの拍子に気管がむずむずして、咳がでた。
我慢できない!お腹が痛い!
ふ〜・・・・・涙出るわ。死ぬかと思った。
風邪だけはひかんようにせんといかんな。

 まだガスが出ないので昼食も抜き。
「たくさん歩いてね」と言われるので、思い出したように部屋の中をうろうろ回ったりするのだけれど、やっぱりお腹が痛い。
義妹が差し入れてくれたマンガを読んだり、テレビを見たりして過ごす。
それから診察で呼ばれたためエレベーターで1階に下りる。
「まだガスが出ないんです〜」というあたしに、主治医は横になるように言って、お腹を叩く。
「ポン。ポン。」となんとも景気の良いタヌキのお腹のような音が。^^;
「もうここまで来てるけどね〜」と言いながら「気分を変えるためにビデオでも見ますか(笑)」という事で、術中のお腹の中を見る。

 子宮はコロンとしていてプリプリ、ピカピカだった。
自分の臓器ながら「きれい・・・」と思ったあたしは危ない人でしょうか。(笑)
卵巣って、本当にお魚の白子みたいに真っ白で丸いんだね〜。初めて見ました。
筋腫は漿膜下筋腫といって子宮の外側にできるもの。
ちょうど子宮の真下、左右の卵巣の真ん中くらいにコロンとしたのがある。
「漿膜下筋腫は直接不妊の原因にはならないけど、場所的に、卵のやりとりする所だし、邪魔してたのかもしれませんね。」と主治医は言う。
絶対的原因ではなけれど、要因の一つとしては考えられる、という事なのだろう。
だから、これを取ったからと言って、妊娠するとは限らない。
 筋腫をワイヤーのようなので縛り、付け根をレーザーでバチバチ焼いている画面では、思わずお腹がきゅっと痛くなりました。
あたしって結構デリケートかも。

 軽い内膜症が左の卵巣付近にあったので、きれいにする。
癒着や内膜症が酷い人は、改めて開腹手術をしたり、卵採菅(排卵された卵子を子宮に取り込むため、卵管の末端は少し広がっている)がぐちゃぐちゃに閉じてしまっている人などは、広げて縫い付けたりする処置をするらしい。
 あたしの場合は、卵管もちゃんと通っていて、卵巣も問題なく、子宮筋腫以外は特にこれといった悪い所はなかった。
それから、生理食塩水で腹腔内をきれいに洗って終了。
ただし、このように、お腹の中をきれいにするため、この検査のあと半年くらいは、妊娠率があがるそうです。

 主治医はカレンダーを見ながら「次の生理がきたら、妊娠してもいいでしょう。」と言う。
この一言がうれしいんだよね。「してもいいでしょう・・・って、するわけないじゃん。今までできないのに。」と頭では思っても「え?え?できるのかな?」なんて思わせてくれるのである。

 今夜もガスがまだ出ないので夕食が食べられないため点滴。
ヒマなのでテレビばっかり見てるけど、食べ物のCM見るとつらくなるので(だいぶ回復してきたのね)消して、ちょっとトイレにこもってみた。
う〜ん、やっぱトイレ付きの部屋はいいね、こういう時。
頑張った甲斐あって、夜10時ごろちょっとだけガスがでました〜)^o^(
う・・・うれちい。
さっそく冷蔵庫のミネラルウォーターをちょこっと飲む。
あ〜、明日の朝は食べられるのね!!うれしい!

 ところで、昨夜の蚊ですが、レースのカーテンでわからなかったんだけど、窓があいていたんですね。
どうりで、街の音が聞こえるし、蚊も入ってくるわ、ということで今夜は閉めました。
とたんに全く外の音が聞こえなくなった。
熱は37度3分くらいだけど、ちょっとまだ頭が痛いので、今夜も氷枕をもらう。
夜中、なんかおかしいなぁと思って目が覚めたら、枕の留め金がよく閉まってなかったみたいで、水がもれていた。
幸いパジャマまでは濡れなかったけど、とりあえず、ナースコールして、シーツを交換してもらう。
今夜からはもう夜中の血圧測定とかはないので、その後はぐっすり眠った。
だいぶ寝返りも痛くなくできるようになってきたし


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