2003年02月15日(土) |
宇宙とデパートとベイブ2 |
ラストあと2回の市民宇宙講座。 思ったよりつまらんかったな〜。適当な時間に大遅刻してでかける。 それにしても、60代のお年寄りの(とは言えないか、まだ。)の多いこと。 義父母など見ててもそうだが、この世代は「知的なこと」に対する欲求がものすごく強いと思う。 今、時間にも経済的にも余裕があるというのも、もちろんだけど、戦争やモノの無い時代に青春時代を送ったことで、「知」に対する強烈な餓えのようなものを抱えているのかもしれない。 働き盛りは余暇を楽しむ暇もなく経済大国日本の立国に貢献したこの世代。 やっと子どもも独立し、家のローンも終え、だいたいが退職金と年金を手にし、さぁ人生これから!という方たちが多いのではないだろうか。
逆にいえば、この人たち以降の世代の日本人のほとんどは「餓え」を経験しないまま人生を送っている人が多い。モノに対する飢餓感、食べ物に対する飢餓感、知に対する飢餓感、愛情に対する飢餓感、トップになりたい、金持ちになってやる、有名になりたい、そういった本能的な欲を強く感じることなく生きることができてきた世代。
こうやって「さあ、やるぞっ!!」と腕まくりをしている、自分の倍ほど生きている方たちを目の前にすると、何かこう、いたたまれない気分になる。 「偉いな〜」でもなく「よくやるよ」でもなく「頑張って!」でもなく「見習わなくちゃ」でもなく、なにかもやもやとした感情。これは何なんだろう。
今日は、息子が割引券をもらって来た「とべ!くじらのピーク」という映画を見にデパートへ。せっかくなので、宇宙講座に来ているまなちゃんも誘う。 昨日のバレンタインに続いて二日連チャンデート。 まなちゃんとあたしと息子でまずは昼食。 「パリパリやきそばが食べたい」というまなちゃんの希望で中華に。 お腹一杯になったあと、デパートの7階の催し物ホールに2人を押し込んで、久しぶりに買い物をする。 そういえば、明日は義母の誕生日。 プレゼント、何がいいだろう? バッグ、スカーフ、お財布、帽子・・・。 定番的なのをいろいろ見て悩んだ結果、とってもいい事考えた♪ いつまでも若々しくありたいと願う義母が一番喜ぶであろうものは、「口紅」だ。 シャネルのカウンターに行き、義母の年齢を告げて、春の新色の中から選んでもらう。 それにしても・・・・。 自分の母には絶対に贈らないであろう、シャネルの口紅なんて(笑) うちのおかんだったら、氷川きよしのファンクラブ入会金用として5,000円(らしい。迷ってるんだと)現金か、吟醸純米酒とか、かな。 こんなに「品」の格差がある、義母と母なのに、なぜかとっても仲良しで、毎日メール交換しているのだから人間というのはおもしろい。 そして、ありがたい。 時々、義母の少女趣味には「う」と引くこともあるが(笑)、茫洋とした我が夫の性格はまぎれもなく彼女の血だと思う。 彼女が姑でなかったら、あたしの結婚生活は今のように幸せなものではなかったと思う。絶対に。
夜は、夫が家にいたので、3人で「ベイブ2」を見る。 前作では目立たなかった、奥さんのエズメが主役(絶対に)だ。 めちゃくちゃになる医師会の懇親パーティーでのエズメと、ホテルの女主人の活躍がカッコよすぎ。 夫と「クイーンだ!クイーンだ!」と大爆笑する。 映像が、まるでクイーンのプロモーション・ビデオの世界なんだもの。 「不思議の国のアリス」の世界の匂いもする。 こういうの、なんていうんだっけ。イギリスの中世のファンタジーの世界のこと。
「バグダッド・カフェ」のあの太った女性をもっとキュートにした感じのエズメは本当に魅力的だ。あたしも、年取ったらあんな風なおばさんになりたい。 あんなにかわいい太ももなら、太ってもいいかも♪
エンドロールが流れると、夫が「この声、ピーター・ガブリエルじゃん。まさか!?」と言って、チェックしたらやっぱりそうだったらしい。 いやいや、ただの動物映画とあなどれません。ベイブ。
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