transistasis
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2000年08月21日(月) 陰と陽

18日午後の三宅島雄山の大噴火噴煙はまさに大地の神と天の神の聖なる神儀。
成層圏まで届かんとする噴煙はまるで巨大な縄文式土器のごとく、神の巨塔として小さき我々にガイアの偉大さを見せつける。

光と影
陰と陽
物質と反物質
すべてはもろ刃の剣だ。
正と負の均衡によって我らの存在がある。

この時期になると決まって核兵器廃絶が叫ばれる。
しかし、もし現実にこの地上から核兵器が消滅した瞬間、人類の文明も破綻せざるおえない。
高度な科学技術の結晶。神の技、核兵器。
文明の松明である核の火を失った瞬間に、この世は闇に包まれ、邪悪で野蛮な時代へと逆戻りだ。
われら人類が闘争の末、手に入れた科学技術の勝利である核兵器を手放すことは、すなわち蛮族の侵略を許すということ。
核を保有し、管理することこそ、文明国の証そのものだ。
高度な科学技術を維持し、強力な破壊兵器で身を守れぬ民族は蛮族の奴隷になるしかない。
核兵器こそ、この地上に人間の手によって造り出された唯一の全知全能の存在なのだ。
この存在に逆らうことはそれを造り出した文明を否定することになる。
核兵器は人類の堕落を防いできた。
核の火で焼かれた人々は幸いであろう。魂は核の火で浄められ昇華したのだ。
悲劇の被爆者ではなく、聖人として歴史に刻まれるべきなのだ。
核ミサイルサイロは聖なる礼拝堂として聖域化しよう。
日本も今すぐ核武装宣言を全世界に向けて発布し、文明国の仲間入りを果たさねばならぬ。
それが唯一の希望なのだから。


絶望皇太子