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2001年04月26日(木) 矯正されるべきはどちらか?

昨年12月、東京・新宿歌舞伎町のビデオ店に手製爆弾を投げ入れて爆発させたとして、殺人未遂容疑などで逮捕された栃木県の少年(18)に対する審判が25日下され、所轄の家裁は少年を中等少年院送致とする保護処分を言い渡したという。
 決定は「鑑別所で依然としてアニメの放映を楽しみにするなど、切実さが感じられない。再び『いきなり』激しい攻撃性を表出する危険がなくなったわけではない」と矯正教育の必要性を指摘した。
 決定によると、少年はきまじめで融通がきかない性格で、欲求不満や葛藤(かっとう)を処理できず、小学生から中学生にかけてエアガンで虫や鳥を撃ったり、戦闘がテーマのアニメに熱中したほか、爆弾を何十個も作って爆発させ楽しんでいた。
 高校入学後は授業のレベルの低さに落胆し、大学進学だけを目標にクラストップの成績を維持した。しかし、入念に準備した毒物劇物取扱者試験に失敗。部屋にこもって、アニメ番組などを見る時間が増えた。空想と現実があいまいになる中、昨年12月の期末試験にほとんど答えられず、「もう引き返せない」と事件を起こしたという。

以上は昨年暮れに起きた歌舞伎町ビデオ店爆破少年に対する司法の下した処分の報道要約である。

矯正されるべきはどちらか?
そもそもこの事件は別の目的をもって仕組まれたといってもよい。
将来日本唯一の基幹産業に位置付けられるアミューズメント産業を殲滅するための布石として、昨今の青少年犯罪の原因を凡てアニメ、ゲームにこじつけるための邪教徒による謀略に過ぎぬ。
彼はその生け贄にされただけ。
この絶望の時代において彼の行動はむしろ讃えられるべきである。
この現実世界になんの希望もない。
あるのは絶対的な絶望である。邪教徒が支配するこの日本において志ある青少年は絶対に報われない事を彼は悟ったのだ。
今や行動すべき模範は仮想現実を描くアニメ、ゲーム、コミックの中にしか存在しない。
そこにこそ真理がある。
彼はそれに気が付き実践した。このどこが間違っていると言うのだ?
処分決定の中で「鑑別所で依然としてアニメの放映を楽しみにするなど、切実さが感じられない・・」などという記述があるが何を言うか!
この現実世界がいかに欺瞞に満ちた邪教徒の悪意で作られているかを理解しているからこそ彼は真理を説くアニメ放映を切望するのだ。欺瞞現実を避け、仮想現実に真理を求める彼のどこが間違っている?
これが切実でないといったら何なのだ!
彼の行動は全くもって正しい。
正に彼こそが模範生であり、彼の行動こそ凡ての青少年が見習うべきなのだ。
なぜ、このような素晴らしい少年を少年院に送らねばならぬのか。これこそが、今の日本における若年層男子の絶望を明確に物語っている。
彼はヤマトタケルだ。彼こそが、この絶望の日本を救う事の出来る真の勇者の資格がある。それを恐れたからこそ邪教徒配下の司法は彼を少年院送りにして抹殺を計ろうとしたのだ。
模範的英雄が社会から追い出されなければならぬ情況をこのまま許して良いのか?

彼のような男子こそ、特待生として表彰し、全国青少年のあるべき姿として将来の指導者として鍛えることが唯一の真の教育なのだ。
それを全否定し、彼を犯罪者として抹殺しようとする現状になんの希望もない。
あるのは絶望だけだ。
矯正されるべきは彼を絶望に追い込んだこの社会の方だ。
彼ではない。


絶望皇太子