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2001年05月03日(木) 不毛な改憲論議

俄に不毛な改憲論議が沸き立っている。
護憲派はかく言う。
「憲法第9条のお陰で日本は戦後、戦争に巻き込まれずに済んだ」と。
笑止千万。
戦後日本の実態をみよ。
戦後半世紀、この日本はひたすら金儲けに惚けていただけの守銭奴に過ぎなかったではないか。内外から「エコノミックアニマル」という罵声を浴びる程、経済至上主義に走る一方で国際紛争には自ら血を流す事なく後方で資金を提供するだけで身の保全を計るという卑怯極まりない存在だったのだ。
それが可能だったのは、憲法のお陰なんかではなく単に東西冷戦下、アメリカの核の傘の庇護の下にあっただけの話。日本はアメリカに飼われていただけの家畜に過ぎなかったのだ。
この俗と恥に塗れた戦後日本のどこがこの「崇高」な憲法第9条の実践者というのか?
冗談にもほどがある。
いったい、戦後日本でこの第9条に殉じて死んでいった者がどれだけいるのか?
国際紛争の現場に丸腰で立ちふさがり、地雷原に歩み出て自爆してまで交戦を阻止した「護憲」実践者はいたのか?
それを国是としたか?
国民の義務としたか?
教育の骨幹としたか?
そのために命を捨てたか?
否!否!否!
崇高な理念実践のために血を流した者など一人もいなかった!
ひたすら金儲けに血眼となり卑しき獣に甘んじてきただけ。
もし、本当に憲法第9条が守られるべき条文であるとするならば、日本人すべてこの条文を実践すべく、一切の経済活動を放棄し、理念実践者として総出家し、世界各地の紛争地帯に赴き、自らの命を投げ打って弾幕に身を曝し死んでいく必要がある。これを実践してこそ第9条は意義ある条文となろう。
では一方で改憲派の主張は正しいか?
否。
現情況下で条文を改編したとしても、はたして今この國に命懸けで守るべき理念などあるのか?
そんなものはどこにもない。
集団的自衛権行使のための改憲?
これまたお笑いだ。一説によると朝鮮半島で有事勃発した際、日本の自衛隊は邦人保護よりもアメリカ人の荷物やペットを優先して守らねばならぬという。
要するにアメリカの使い走りとして命を落とせということらしい。
哀れな雑兵として犬死にしろということだ。そんなことのために憲法を改正して自衛隊員を死に追いやるのか?
冗談もほどほどにせよ。
改憲の前にやることがあろう?
行政府から売国勢力を一掃しない限り、真の国軍は成立しない。
改憲はクーデターの後の仕事だ。

いずれにせよ血で購わぬ条文になんら守るべきものはない。論を要する以前の問題。
護憲派も改憲派も、単に机上の空論で遊戯する痴呆の自慰レベルのもの。
所詮は身の保全と既得権益保持の茶番劇に過ぎぬ。

連中に憲法を語る資格など微塵もない。


絶望皇太子