雑踏に紛れて前が見えない自分が何処に居るのか判らず立ち止まった ひとつ前の冬大空に向かって叫んだ何処に居たって生き残れる手段手に入れた気がした あの春絶え間無く訪れる熱に体当たりこの手に触れた季節はずれの雪は溶けて落ちた 光る夏新しい世界に手を伸ばし僕はあの場所に辿り着けるよう何処へでも走った この前の秋煌びやかな明日を毎日信じてせめて居場所ぐらい地図で確認そして歩き続けられる こんな冬