日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年07月02日(水) はかないのか、そうじゃないのか

ついきのう、大学図書館入り口の桜の樹の下に無数に生えてたキノコが
もう今日の夕方にはみんなしおれてた。しくしく。


見かけたのは高さ2〜3センチととても小さくて、スズランの花のようなかさの白いキノコ。

それが緑鮮やかな苔のじゅうたんの上に無数に生えている…!
うん、もうなんていうか、ごっちゃりと生えている!!!

何やら非常にメルヘンで牧歌的で、さらにいうとちょっと絵になる風景で、
写真撮ったさ!もちろん。

でも樹下は暗くて、マクロ撮影したらブレてしまった…。
三脚持っていかないとダメか。


今日はもういちどそのキノコの写真を撮りたいなぁと、
また放課後に行ってみた。

そしたらみんなしおれてて、細くなって縮んでて、きのうと全然違う風景になってた。


きのうは湿気が程よかったのかな。


人で言えば、天災による集落の全滅ですよ。ようするに。
キノコだから「おぉ」ですむけど。

「水が無いので枯れます。」なんてキノコは言わないし、
いや、脳がないからそんなことを考えたりはしないだろうけど、

「条件が整わなかったら枯れる(死ぬ)」ということが、
当然なこととしてあらかじめ想定されてる生き様が好きなんだよ。


今日枯れてたキノコを見たとき、
「遅かれ早かれいつか枯れるけど、乾燥が強いんでとりあえず今日枯れます。では。」

と、キノコが言っている気がして、そんなメッセージ人間界ではまず聞かないから
びっくりしちゃったよー。


でも、ふむ。なるほどね。と思ったのだよ。

一見するとはかないけど、これ想定の範囲内だからね。
キノコにとっちゃ別に悲劇でもなんでもないんだな。と。

人間も自然の一部のはずなんだけど、幸か不幸か、頭脳があるもんだからねぇ。

頭脳があって、じゃぁ利口に暮らしてるかというとそうでもないしねぇ。


ああキノコ。
嗚呼キノコ。

キノコになりたい…。無理だけど。
あ、キノコみたいに生きる?
それも無理だな。

やっぱわたしは人間なんだな。


inu-chan