日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年08月15日(金) 丸木スマさん

70歳で初めて絵を描き始め、そして81歳で亡くなるまでに700点もの絵を描いた、
丸木スマさんの展覧会があったので行って来た。

結論。

すっごい素敵!JOYってこういうこと!!っていう感じ!
見る人を笑顔にさせる絵がいっぱい。

ということは、スマさん自身、描いててすっごく楽しかったんだろうな、って。
そしたら「絵を描くのが楽しくて、今じゃ死にたくないと思ってる」
という意味のコメントがあって

それを読んでまたまたinu-chanはニンマリした。


展覧会との出会いも偶然でありもはや必然だった。

先日映画を観に行った立川で、花より男子とポニョの間に時間があったんで
カフェでお茶してたら偶然そこの壁にスマ展のポスターが張ってあった。

その隣にはほかの展覧会のポスターもあったのに、そっちは全然目に入らなくて、
SUMA!という文字、緑濃い色彩で描かれた童話の挿絵のような風景だけが飛び込んできた。



なんだかわかんないけど強く惹かれて、ついその絵の構図を手帳に写してた。

見れば見るほど嬉しそうな絵なのよそれが。
生きてることが嬉しいって言ってるんだ、その絵が。


で、落ち着いてポスターをよくよく見たら「おばあちゃん、はじける!」って書かれてる。
えー。この作者、おばあちゃんなの????


というわけで行って来た展覧会だったのでした。


100点あまりの作品が展示されていた。
作風はゆるいんだけど、メッセージはとにかくエネルギッシュだった。
疲れたわー。



で、脳と心をフル回転させたあとの帰り道、いい絵ってなんだろうって考えた。

技術?センス?人に受け入れられる運?

技術やセンスが十分じゃなくても、たとえ時代がその絵をいいと思わなくても、
表現者がそれを作ってるとき楽しいと思ってることが伝われば
まずそれはわたしにとってはいい絵なのだ。


わたし自身、今後何の分野で生きてくのか未だ想像つかない人生ですけど、
その時その場で、何かを心から楽しんで作っていきたいなぁと思った。

そうするしかできないもんきっと。


inu-chan