日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年09月16日(火) 他者を前向きにする人

生きて今ここに存在しているというだけで、
もうじゅうぶんすぎるほどフシギで、なおかつドラマティックな出来事だというのに、

一体何にこれ以上のドラマを望むというのでしょうか?


なんで「足るを知る」ことができないんだろう。

自分ももちろん含めての話。

欲深いのか、興味が尽きない質なのか…。




新学期が始まったが、なんとなく大学が居心地よくない。

ホームかアウェーかといったら、アウェーだな。
大学はいつでも学生に対し、これでもかと門戸を開いている。
なので、わたしの側が大学に対してよそよそしいのです。

いろいろ迷う時なのです。
ってか人生は迷いと決断の連続なのよねー。まいるわー。



上記の理由により、図書館の書庫にしょっちゅう籠ることになった。
不登校の生徒みたいに図書館をシェルターとして使う33歳。苦笑もんである。

普段も時間のあるときに入るけど、
人にあまり会いたくないときなどは、進んで書庫に籠る。落ち着くから。
そして宝の山だしね。


さて、最近原丈人さんという人を知った。
いやはやすごい人がいたもんだ。

ほぼ日で彼のことを知ってから、彼の書いた記事や本を探して読むようになった。

面白いなぁー。すごいなぁー。って思いながら、読む。
彼の提案(作戦)には、「最終的に多くの人が生きるのが楽しくて嬉しくなること」が多いのだ。

こっちが読んでて「ケッ」て思いたくなるような、
大きな企業が地球環境や弱者を食い物にして金儲けするような類いの経済の話じゃない。

もっと長い目で先々まで考えてあって、そして携わる多くの人が豊かになって、
そして環境も守られる、そんな方法を提案する。

アイデアがぼんぼこ湧くだけでなく、彼はそれを本当に実現してしまうんだよねー。
そのバイタリティがホントにすごい。


そういうの読むとさー、生きてく希望が湧く。楽しくなる。

大学に行って、その後それなりの企業に新規学卒採用されて、
キャリアアップしながら着実に年収を増やしていく生き方をしなけりゃ勝ちじゃない、
みたいな話の一方で、労働者の実に7割が中小企業で働いている事実。


一流企業の一流が何に対する一流なのかわけわからんわ、って思ってた矢先だったし。


「奇跡のりんご」の話や、うちの田舎でこれから始まる「農を主体にした新しいムラ創り」とか、
いわゆる金儲け至上主義みたいな「資本主義」とは、あえて相容れないやり方や構造が、
もっとあってもいいよね、ってかあるべきだよね。ともこの夏帰省したとき話したんだよなぁ。


たとえば農業で言うとね、戦後、アメリカが儲けるために、日本は多くの犠牲を払ってきた。

アメリカの企業が作る化学肥料や農薬は確かに労力を軽減したけど確実に日本の農地を蝕んで、
農地は本来持つ力を失って死んでいるも同然。


今たくさんのお金を儲けるために、人が少々死んでもいいとか、病気になってもいいとか、
そういう「暴力」はもうたくさんだ。辟易。

そういう方法じゃないやり方を、わたしはうんと歓迎する。




今日も書庫で、彼が寄稿した雑誌のバックナンバーを探していた。


うまく探せなくて随分歩き回って、最後には見つけた。やったー。


てか、お父さんの原信太郎さんがまー、すっごいキャラの濃い方で、面白いんだわ。
親の生き方が子の生き方に与える影響って大きいねぇ。


わたし原さんを見習う。
いいと思ったらそれを形にして、社会を良くしようと行動する。
そういう社会人でわたしはありたい。

今は学生ですが、そして学んでる大学がアウェーなんだけどー、いずれー!


inu-chan