日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年10月26日(日) 醸した味・付けられた味

売っている食品の味が最近へんだなぁと思っている。

毒が入ってるとかそういんじゃなくて、味が自然じゃない感じなのだ。
なんだかわからないけどやたら旨味のある味がする。

この安さで、ここまでの味が本当に出るのか?と思ってたら案の定。


たんぱく加水分解物なるものが編み出され、暗躍?していた。


醤油は、本来は「大豆と小麦と塩」とで作られる。

それらを混ぜ合わせたのち、醸しておいしい醤油へ変えるのは酵母の仕事で、
それには一定の時間がかかる。

でもゆっくりと、酵母の働きで旨味が作られていく。


でも、やたら安い醤油は、もはや醸していない可能性すらあるということを
別冊宝島で読んでしまった…。塩水に大豆由来の旨味を混ぜて、色を付ければいいらしい。

ガガーン。そんなー。



今日、夕飯は天ぷら蕎麦だったんだけど、スーパーで買って来たエビの天ぷらを食べた時も
「…エビじゃない、なんだかやたら旨味のある味がするなぁ」と思った。

いやーん。

でもこういう味付けをしなければおいしくない素材ってことなのか?


もはや素材は何でもいいのか?
味付けこそが重要な時代なのか?



食べ物じゃないけど、このような違和感を覚えた出来事がもう一つあった。


レスリングの吉田沙保里選手が美の世界王者によって美しく変身!!っていう記事を
最近ネットで見たのだが、

変身後の人は、もうあれは吉田さんじゃないですよ。
彼女のいいところを最大限に生かしたのではなく、美の世界王者が作った「美の型」目指して、
マニュアル通りにあれこれ味をまぶされただけ、のような。


美の世界王者はそんなこと露程も思ってないだろうけど、
わたしは、もはや素材は何でもいいんです!!という身もふたもないメッセージを強く感じた。



あの変身を吉田選手自身が望み、そして完成した姿に心から喜んでいるのなら
外野のわたしが言うことは何もないのだけれど…。


うーん、やっぱ、ありゃないだろうっていう。うん。

ごめん吉田さん。あなたは悪くないです。


inu-chan