日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年10月28日(火) 吉本さん×原さんコラボ

吉本隆明さんの講演会に行ってきた。夏の昭和女子大に続いて2回目。

今回は、わかった!
前回のお話は全然わからなかったから、アンケートも書かずに
逃げるように会場を後にしたのだけど、

今回はわかったよ。
うれしいなぁ。


空に手を伸ばし「吉本さんには見えているもの」を見据えながら、
言葉を紡いでおられるように感じた。


吉本さんが言いたいこと、その意味が、
糸井さんが今日のダーリンで書いているとおり、
注意深く聞いてるとわかるの。

メモもいっぱいとって、講演を聞きながらも頭の中で整理して、
ふむふむ、なるほどなぁって思いながら、あっという間の2時間強。


それにしても月曜日の夕方はてんやわんやだった。

4コマの講義を終えて、大学前からバスに乗って八王子へ。
そこから京王線で新宿へ。

着いたら外は雨。がーん。

最近盗難や廃棄で傘がない生活なので、かねてからの予定通り
東急ハンズで傘を買う。

で、すぐさせるよう折りたたみの骨をほぐして外に出たら
雨は止んでいたという…

まぁいいや。気を取り直して紀伊国屋書店を目指す。


人生を費やして何かを考え、何かをしてきた人の持つ言葉、放つ言葉に
もともと非常に興味があったのですが、

(そういう意味では自分以外の他者の言葉はみんな興味深いのだけど、
そうはいっても突出してすごい人ってのもいらっしゃるので
なおのこと会いに行って話が聞きたいわけで)


それに吉本さんのことは昨年ほぼ日を知るまで全然知らないでいたので、
もうご高齢だし、姿や声を実際に聴けるチャンスがあるなら
ぜひ行きたいなぁと思ったのがきっかけ。


それにしても、せいぜい長くて100年くらいの一生の間に、
人はどれだけのことを考え、そしていったい
どれだけのことができるんだろうか。


人間てのはすごい生き物だなぁ、と思いながら講演を聴き、
思いながら自分の周囲に座っている「生きて存在する人たち」を見る。
うーん、楽しい。


最後に、「わぁ」って感じで両手をhands upさせていた吉本さん、
最高にお茶目で素敵でした。
寒くなってまいりました。どうかお体を大切になさってくださいね。
またぜひお話を聞かせてくださいませ。


そうそう、XVDの映像がものすごくきれいでびっくりした。

うちにはテレビがないので
ハイビジョンがどのような美しさなのかが実感としてわからないのだけど、
XVDに切り替わる直前の原さんの動画と比べると違いは歴然だったよ。


肌の色がきれい。自然。
髪の毛の一本一本まで見えた。
講演が進むにつれ、吉本さんのお顔(頬のあたり)に
うっすら赤みがさすのもきれいに見えた。

講演後の、つやつや輝くほっぺもね。



あの技術ー!
日本のね、子供の家族と離れて暮らすお年寄りの家にあったら
すごくうれしいだろうなぁと思う。家族も安心かもしれない。

孫と繋がれたら、うれしいだろうなー。

保健婦さんとか、デイサービスの職員とも繋がれると便利かも。


本当はすぐそばに誰かが行ってあげれれば一番いいけど、
できない事情も時もある。

でも臨場感溢れる画像で対面して、人と人が「繋がる」と、
きっと今よりもっと安心できると思うなぁ。

お年寄りが集まらずに、茶会も井戸端会議も親族会議だってできそう。
好きなお茶をいれて、好きなお茶菓子をつまみながら。

おもしろいなぁー。


わたしは、離れて暮らす10歳の息子(ヨーキーとダックスと
マルチーの雑種)の部屋にカメラを置いてわたしの部屋とつなげて、
毎日あの子の顔が見たい。



対談を読んで、そしてXVD画像を目の当たりにして思うのは、
やっぱ、原さんのお人柄が大きいと思う。うまく言えないんだけど…

どうも疎外感しか感じなかった先端技術というものが、
ひょこんとわたしの手の中にやって来たような感じ。
やぁやぁ、どうもどうも。とこっちも最初から馴染んでしまう。


それとねぇ、今まで不便でならなかった言葉の問題。

翻訳の機械さえできりゃこっちのもんですよ!!!
海外で、生きたい場所、やりたいこと、もー山のようにあるもん。
実用化を心待ちにしています。


あー、楽しかった。

今日から卒論進行へ移行。
書き上げないと卒業できない(>_<)


inu-chan