日々日記
いちらんふるいあたらしい


2008年12月16日(火) 十年一日

彼を連れに行ったとき。
同じような大きさのきょうだいと一緒に転げて動き回っていた。
でももう、わたしにはどの茶色のかたまりが彼か見分けがついていた。

頭が大きくて、目が少しまだ青色がかっていて、
歩くとよちよちしていて、口のまわりの毛が黒くてドロボーみたいなのね。

そして、わたしに抱かれてもぜんぜんお母さんを恋しがらなかった。

抱きしめて匂いを嗅いだら、顔を舐めてくれた。
物怖じしない子。



「おまえは今日からうちの子だよー」


そう言って連れ帰ってから、10年たった。


この10年間というもの、彼はただ彼のまんまで私たちの近くに存在し続け、
毎日遊んで食べて出して眠るだけの日々を送っているんだけど、

それだけのことしかしない、あの茶色の小さなもこもこしたものが
我が家と私にもたらしてくれた喜びの大きさたるや、
当初の想像をはるかに超えていた。

「かわいい」ことが彼の仕事だとしたら、
わたしにとって、これほどいい仕事をしてくれる存在は他にはないだろう。


今、離れて暮らすのはすごくすごく寂しい。
たまに帰ると彼は大はしゃぎで迎えてくれて、その後は帰るまでくっついて離れない。
それはわたしも同じで。

寂しがりやの、人のいい顔をした、ドロボー顔の彼。


もうあと10年は生きてほしい。

大好きだよー。大事だよー。会いたいよー。


あと1週間で帰省だ。


inu-chan