日々日記
いちらんふるいあたらしい


2009年02月01日(日) げーじゅつ。柑橘類。と、雪山事故の追記。

追記。

この記事のスポニチの見出しが気になった。


【救われた遭難男性…まさかの滑落で再び行方不明】

 北海道積丹町の積丹岳で1月31日に遭難した札幌市豊平区の会社員藤原隆一さん(38)は1日、いったん救助隊の警察官と合流したが警察官とともに滑落し、藤原さんだけ再び行方不明になった。

 余市署によると、捜索は1日朝に開始。正午ごろ、頂上付近の南側斜面にいた藤原さんを警察官5人が発見した。しかし約10分後、急こう配を警察官3人と藤原さんが滑落し、藤原さんの行方が分からなくなった。

 現場は風が強く、視界も悪かった。悪天候のため捜索は午後5時ごろに中止され、滑落した警察官3人を含む救助隊は自力で下山した。藤原さんは衰弱していたという。
[ 2009年02月01日 22:14 ]


「まさか」でもなんでもないと思う。
じゅうぶんありうることだと思う。それが雪山。
「まさか」って言葉はこういう状況で軽々しく見出しに使ってほしくない。

記者のセンスを問うわ。まじで。

たしかにまさかだけどさ…。
いつそうなってもおかしくない状況でギリギリの救出をしておったのでしょ?


遭難した人、衰弱してると書いてある。そりゃそうだよね…。
好きで登っておられたとはいえ、事故があることも想定しての登山とはいえ、
やるせないなぁ。

ほんとうにやるせないです。

雪山に興味のないわたくしとしては、
なんであんな危ないとこにいくのー。って思うけど、行きたい人は行きたいんだよね。

冒険は私も好きだから、なんとなくわかる。

行きたいの。





ボスに無料のチケットを頂戴したので、六本木まで繰り出す。

昨日までの雨が大気を掃除してくれたのか、まー空気がきれいで、都心なのにおいしかったよ。



新国立美術館に行って来た。
明日までのアジア創造美術展2009ってやつのチケットをもらったのよね。

こちらは、いろんな人のいろんな作品が展示されてた。

作品としてはあんまし上手じゃないんだけど、
一生懸命、そして楽しんで描いてるのがよくわかって、そこんとこが面白かった。



そんでついでにやってた加山又造展をみてきたよ。

又造すげー。
これまで幾度か絵を見にしたことはあったけど、私はこれまで彼のことは知らなかった。
なので、なんの知識も先入観もなしに絵を見て来た。


んっと、一番気に入ったのは

「木枯」1959(昭和34)紙本彩色/額装 長谷川町子美術館蔵 だった。


魚眼レンズで覗いたような構図でね、地は全体に金箔をはってあって一見絢爛豪華なの。

でも画面の下の方には、黒、白、朱色を使い分けて葉っぱのない木々が書き込まれてるのね。
木は株ごとに色が違うので、枝振りがよくわかる。

で、真ん中には黒い鳥が群がるように、もつれるように、いっぱい飛んでる。
近くにも遠くにも、いっぱいいる。

色は金や朱色と黒だからすごくはっきりしてて、ぱっと見ると紅葉みたいなんだけど、
なんのなんの。

すっごくうら寂しい感じの絵。
秋の終わりの寂しさ。


いい絵だったなー。


あとねで、屏風なんだけど「奥入瀬」ってのがね、またすごいの。
金と深緑と濃紺で描いてある。

金色の岩場に焦げ茶色の幹をした落葉樹が生えている上流の景色。
なぜに金。
でもしっくりくるね金。

そんで深緑の岩場は、苔かなぁ。
さらに下流は濃紺。

シダ植物の葉っぱが金色で描かれてて、どの葉っぱも重なってないけど
不自然じゃなくて、その配置の妙にびっくりした。

又造、すげー。



裸婦がねー、もう最高に「あわわ」って感じで、面白かった。
又造のエロティシズムしかとお見受けした。

「はなびら」「はなふぶき」は、もうモデルさん大変なことになってた。
躍動してるの?しなきゃだめなの?すっぽんぽんで?


「秋草」すてきだったなー。
というのは、わたしがあざみの花が大好きだから。

かわいいあざみの花がたくさん描いてあって、ほっこり。
でもあざみって初夏の花のイメージなんだけどな。


敷居の高くない(先入観のない)芸術との遭遇もいいもんだなぁ。と思った。

すごい人、すごい作品、って言われても、「ふーん」で終わってしまうのか、
それとも「すごいねぇ」って価値がつけられるのかって、

ようするに、

絵を評価する人と、その絵を買ったりする人(美術館とか個人とか)が
その絵の価値を共有のものとして認めてなきゃ、なんの意味もないことなんだねぇ。
面白いなぁー。


帰りに新宿で日向夏を買った。2コ。

ああああ。日向夏、デコポン、ぽんかん、文旦…!!ジューシー柑橘四重奏!!
箱買いしたい。
大人買いしたい。
オラ金持ちになりてぇ。。

さっそくいただきまする。じゅる。


inu-chan