日々日記
いちらんふるいあたらしい


2009年06月09日(火) 夕餉のにおい

買い物や大学からの帰り道、深夜以外は家の近所まで来ると、
車道をそれて路地に入ることが多い。

路地はいい。
車道とは見える景色が全く違って、緑も家々の軒も近く、歩いていてとても心地いいから。

今日はちょうど、あちこちのお宅が夕飯の支度をしていて、
最後に嗅いだのはアパートのすぐ手前のおうちのカレーライスの匂いだった。

その家の台所で誰かが作ったカレーライスの匂いと、
中で支度をする2人の女の人の会話といっしょに私まで届いてきたとき、
もうなんともいえない幸福な気分になった。

そして、「家族」というのは、やっぱり1人でいるんじゃ得られない
喜びと楽しさと安心があるんだなぁー。ということをつくづく思った。

家族がいると煩わしいこともたくさんある。
1人でいるのだって、十分楽しい。

それでも、あのカレーライスの並ぶ食卓に家族で着くであろう様子を想像したとき、
やっぱり、さんざん強気なこと言ってたけど、やっぱ1人は寂しいわ。と思った。

いや、そんなのもともと知ってるけど、
一人暮らしが続くと忘れてしまうんだわ。こういうことって。


この場合、「家族」は血縁だけをささない。だって、肉親でも毒になる場合もある。

その点、夫婦は最初から他人だ。
つまり相手を選べるし、嫌だったらやめられるんだ。なるほどねー。


家族を持つことは悪いことじゃないよなぁ。
みたいなことをくるくる思いながら、アパートの階段をのぼり、部屋のカギを開けた。

で、うちの夕飯は、カルビとズッキーニを焼いて塩こしょうしたものと、
ゆでたスナップエンドウでした。うまかったにょ。


inu-chan