日々日記
いちらん…ふるい…あたらしい
買い物や大学からの帰り道、深夜以外は家の近所まで来ると、 車道をそれて路地に入ることが多い。
路地はいい。 車道とは見える景色が全く違って、緑も家々の軒も近く、歩いていてとても心地いいから。
今日はちょうど、あちこちのお宅が夕飯の支度をしていて、 最後に嗅いだのはアパートのすぐ手前のおうちのカレーライスの匂いだった。
その家の台所で誰かが作ったカレーライスの匂いと、 中で支度をする2人の女の人の会話といっしょに私まで届いてきたとき、 もうなんともいえない幸福な気分になった。
そして、「家族」というのは、やっぱり1人でいるんじゃ得られない 喜びと楽しさと安心があるんだなぁー。ということをつくづく思った。
家族がいると煩わしいこともたくさんある。 1人でいるのだって、十分楽しい。
それでも、あのカレーライスの並ぶ食卓に家族で着くであろう様子を想像したとき、 やっぱり、さんざん強気なこと言ってたけど、やっぱ1人は寂しいわ。と思った。
いや、そんなのもともと知ってるけど、 一人暮らしが続くと忘れてしまうんだわ。こういうことって。
この場合、「家族」は血縁だけをささない。だって、肉親でも毒になる場合もある。
その点、夫婦は最初から他人だ。 つまり相手を選べるし、嫌だったらやめられるんだ。なるほどねー。
家族を持つことは悪いことじゃないよなぁ。 みたいなことをくるくる思いながら、アパートの階段をのぼり、部屋のカギを開けた。
で、うちの夕飯は、カルビとズッキーニを焼いて塩こしょうしたものと、 ゆでたスナップエンドウでした。うまかったにょ。
inu-chan
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