私は夢の中にいて、雲で出来た、お布団のような物に乗って、地上1メートルほどのところに浮かんでいる。 私の下には、シロタ君がいて、彼は普通のお布団に横になっていた。 ただ、顔色がとても悪いし、口から泡まで吐いている。 私は、これは夢だとわかっていて、シロタ君に「やばいよ、起きたら死んじゃってるかもねぇ」などと能天気に言う。 シロタ君は苦しそうに、おっくうそうに、近くにおいてあるパソコンを起こして、天気予報を調べている。 今日の天気は晴れで、暖かくなるらしい。
場面変わって、今度は起きていて、夢の中ではない。 私は、夢の中のことを思い出して、シロタ君の家(昔通った小学校のそばに、シロタ君の家はあった。あくまでもこの夢の中では)に行ってみると、玄関のところに、たくさんの花が置いてあるのが見えて、私は「本当に死んでしまったのだ」と少しだけ驚いて、でも、妙に納得もして、家の中に入る。 なかでは、案の定お葬式をしていて、私は、喪服姿のユミさんに、「さっき夢でシロタ君が苦しそうだった」と言おうかと迷ったけれど、結局言わなかった。
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