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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2004年09月29日(水)
ゆっくりでいいから

いよいよ本番が近くなってきて、みんなのテンションも上がってきました。
プロジェクトには参加していない先輩方もちらほらと顔を出してくれます。
そんな中、11月に公演を控えている他劇団の演出家の方が来てくれました。
我々の劇団出身の大先輩にあたります。

普段はめちゃめちゃテンションが高いのに、今日はやけに落ち着いた声で
「演出がんばっているかい?」
と話し掛けてくれたので
「胃を痛めるほどに悩んでます」
と正直に打ち明けると
「それでいいよ。そうじゃなけりゃ、いいものなんて作れないからね」
と妙にずっしりとおっしゃりました。
普段からは想像つかなくて、おもわず背筋がシャキっとしました。
なんか、うれしかったなあ。
これじゃあ自分はダメだとずっと思い続けていたのに、何か重荷が取れたように感じました。
まだまだ小物だなあ。もっとビッグになりたいなあ。



それでがんばりすぎたのか何なのか、帰りにちょっとした出来事。
いつもは帰る方角が同じ先輩の車に乗ってしまわれる彼女さんですが、今日は人数が多かったので、珍しく自分の車に乗りました。
ほかの人々を駅で降ろし、一路彼女宅へ向かう車の中、お互いに大変だねとか話してました。
向こうの上手く出来ない、本番が不安だという話を聞き、自分も一体何ができるだろうと話している途中で、急にめまいが始まる。
最初は運転に支障ないレベルだったのが、だんだん手の感覚がなくなってきて、意識が遠くなり始めたので、彼女に断って近くのローソンに車を止めました。
しばらくシートを倒して横になっている間、彼女はコンビニののぼりを見て
「ああ、そろそろ中華まんが美味しい季節なんだね」
と行って、すっとコンビニに入っていき、その中華まんを二つ買ってきてくれる。
「帰りが遅くなってゴメンね」と言えば、
「23時に帰るって電話してきたから、ゆっくりでいい」
と言う。
そういえば、ここ最近は怒涛のようにやってきて、いつでも急いでいた気がする。
時間がないと言い続けていたような気がする。
もう本番は目の前なんだから、ゆっくり仕上げていこう。
そう心の底で思いながら、エンジンをかけました。