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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年02月17日(木)
救急救命

15日から三日間、消防局の隣にある防災センターで救急救命実習をやってきました。
「応急手当普及員」という資格が取れる講習で、来ていた人は30名ほど、医学生や自分のような医療福祉系の人が多かったけど、中には一見関係なさげな人も来ていました。
色々な人が集まって何かをやるというのはおもしろいものです。
消防局の隣というか、中だったのでいちいち出動命令が聞こえてくるのも、こう言う風になっているのかと関心。
出動はほとんどが救急隊でした。後はレスキューが一度出動したかな。大変だね、消防局員ってのは。


高校受験前ということで、容赦なくバイト入ってるわ連日業務修了後に会議で、俺が帰るのが早いか朝刊が配達されるのが早いかな状態なのでとにかく眠い。
その上、親戚が緊急入院してしまい、てんてこまいでした。
そんな訳で三日間午前中の学科は爆睡状態(駄)
三日目なんぞ休憩時間に居眠りのつもりが、午後の実習はじまっても一人で爆睡こいて起こされたりしてました(笑)


実習自体は楽しかったです。
医学部の学生さんから、福祉関係の仕事をしている人、果ては幼稚園バスの運転手まで色々な人がいて、皆さん親切にしてくださいました。
中でもバスの運転手さんは一見柔道部みたいな顔つきをした自分とそんなに歳の離れていない人だったので、ずいぶん意気投合して仲良くなりました。

楽しいだけではなく、やはり厳しくもありましたけどね。
応急手当は除細動(いわゆる電気ショック)を除いて全てこなしました。
三角巾の使い方が良くわからず、若干省いたけど気にしない。
試験に出るのは心肺蘇生法だけだから(駄)

心肺蘇生法は自動車学校や普通救命講習でやるようなものですが、この講習はもう一歩踏み込んでいました。
自分の行った手当てがいちいち数値化されて出てくるので、今のマッサージは深すぎたとか、今の人工呼吸は空気が足りないとか細かくチェックされるのです。
一応大学でも訓練は受けているので、自分はなんとか100点満点中の90点以上は常に確保できました。
身体で覚えたものはなかなか忘れないものですね。こんなところで役に立つとは。
初めてやる方は難しいらしく、5、60点あたりが平均。
大学の試験もこれくらい点数取れればなあ(^^;
ただ問題があるとすれば、処置に時間がかかりすぎていることです。
患者さんは呼吸・心臓共に停止状態にありますから、可能な限りの迅速さが求められる処置です。
通常5分以内に12サイクル終了しないと危険と言われていますが、自分の処置時間は7分半(駄)
的確であっても助かるかどうか微妙です(^^;


人命を救助するということは、並大抵のことではありません。
特に救急救命においては的確な技術と深い知識、そして迅速さが求められます。
ほんのすこしのミスが患者さんの命を左右するという大事な事を学びました。
しかし我々医療職の人間はもとより、交通事故や家庭内などで心配蘇生法をしなければならなくなった場合、一番大切なのは勇気だと思います。
何もせずに見ていても患者さんは回復なんてしないのですから、勇気をもって処置を行う。
医療に携わる者としての心構えも同時に学んだ気がしました。