過去 未来 初日 最新 目次 MAIL HOME 掲示板 登場人物紹介


熱血青春日記(癒し系)
ゆう
MAIL
HOME

My追加

2005年05月24日(火)
外科的切除

今日は歯科学のあとで健康診断が待っていました。
授業終わるとすぐに診断票を受け取り各種検査へ。
身体測定の後、内科・眼科は特に異常ナシ。レントゲンもまあ大丈夫だろう。
あとは歯科だなと思って会場に赴きました。

専門外とは言え歯科を少しでも勉強してしまうと、なんだか口腔の病気が怖くなり、最近はやたらと歯磨きをするようになってしまったので、う歯はナシ。
歯茎の状態も悪くないし、他の病気も特にない。8番(親知らず)が生えているけど、これは珍しく素直にまっすぐ生えているので放っておいても問題なし。

よっしゃ、今年はどこにもひっかからなかったな、と思っていると、
「あれ、君、ちょっといーってやってみて」
と先生がおっしゃる。
かみ合わせを見るのだろうかと思って言われるがままにやってみると
「ああ、噛みあわせが悪いねえ」
と言う。
実は噛みあわせが悪いことは知ってはいたのです。
でも、こいつを治すとすると保険適用外の歯科矯正だからやたらにお金がかかる。
まあ、別に死にはしないだろうと今まで放っておいたのですが、先生はそう思わないらしく
「ちょっと気になるから、歯科矯正に行って」
といわれる。


歯科矯正の先生にお会いして専門的に診てもらうと
「ああ、これは手術だね」
とあっさり仰いました。
いや、手術て。いくらかかるんですか、と訊くと
「これは保険適用があるし、君は○○医大生だから無料だよ」
と言う。
歯科矯正が無料? んなばかな、だいたい保険きかないだろ、と思っていると
「君のは噛みあわせじゃなくて、顔の骨全体が曲がってるの。だから、どっちかっていうと口腔外科と形成外科の分野かな。病気だから保険適用あるよ」
という説明の後、自分の病気だと言う顔面の骨の解説を受けました。

詳しい診断名は聞かなかったのですが、先生の解説から察するに下顎前突症という診断が下されたのでしょう。ついさっきの歯科矯正学で習ったばっかりだから間違いない。診断と治療プランが一致しているもの。
これは俗に言う受け口というやつで、アゴが通常より出っ張っているんですな。有名どころではジャイアント馬場さんあたりがそうですが、自分のは古傷によってそれがさらに左にシフトしているのです。
確かに、これなら保険適用内の外科手術だなあ。

それならばと詳しい話をお伺いすると、ブリッジでしばらく矯正したあと、顔面を手術。二週間の入院のあと、退院後もブリッジで矯正を続けるそうです。
んで、手術はまず、アゴが出ているのでこれを切除、その後下顎を一旦取り外して正しい位置に付け替えた後、縫合するというプランだそうです。

そうすると、中学・高校時代に「イノキ」とあだ名されてカモにされたこのアゴともおさらばで、顔の印象も少し変わってしまうのです。
このいまいましいアゴとおさらばできるなら清々するな、じゃお願いします、と安易に頼んでしまったのだが、今になって少し後悔しています。
どんなに忌々しいアゴでも、19年を共に過ごしてきて、何故だかそれなりに愛着が湧いてしまっているのです。
でもまあ、無料のうちに取ってしまうか。さらばオレのアゴ。


ところで、手術は入院が必要なわけですが、長期休暇中はバイトが死ぬほど忙しいので、どうしても授業期間中にやらなければなりません。
そう思って先生にお尋ねしたところ、大学と病院なんて繋がってるんだから授業受けて病院に帰ってくればいい、と言う。
そうか、医学校ではそういうことが可能なのか。
手術と訊いて、一瞬脳裏には心配した彼女さんや友人たちが毎日のように見舞いに訪れては僕を励ます光景が浮かんだのだが、そんなことはなさそうだ。