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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2005年07月03日(日)
ミイラ取りが

ミイラになってしまいました。そんな話。

酷い過呼吸を起こして、起き上がれないほどの状態になってしまった人に付きっ切りで彼女さんを含め数名が看病していました。
自分も一応その場にいたのですが、脱力発作だの過呼吸だのはここにいる人たちの方がよっぽど詳しいので自分の出る幕ではないのです。僕の専門は救急救命と消化器系。
なので横に待機していて、何かあった場合に備えることにしました。
まあ、このメンバーなら、心臓停止でも起こさない限り自分が必要になることはないのですが。

しばらくして容態が安定してきて、何とか意識もしっかりしてきました。
しかし、どうにも具合の悪い人を見ているとこっちも具合が悪くなってくる。
昨日結局寝てないし、ジュースと間違えて酒飲んで胃がキリキリしてるし、食欲ないからってまともに飯も食ってないし。典型的な夏バテです。
ああ、これもうヤバイです、搬送か、ハイムリック法、背面叩打法、心肺蘇生法のいずれかやる場合には呼んでくださいと言って、自分も横で寝ることにしました。医療者としてあるまじきことだけど、まあ別にここ病院じゃないし、患者さんも知り合いというか友達だし(駄)

だんだん回復に向かってきて、もう大丈夫かなというところで起こされたんですが、今度はこっちがだんだん具合が悪くなってくる。お前俺にうつしただろってくらいにだんだん悪くなってくる。
そんな訳で、患者さん立ち上がれるようになった頃自分はもう二度と起き上がれないくらいまでヤラれており、顔面蒼白だし、皆汗かいている中でガクガク震えているし、患者さんに「大丈夫?」って言われるし。
眠いだけだから大丈夫だと自分は主張して頑としてその場を動かなかったんですが、何言ってるの、あんた誰が見ても顔色悪いからこっち来なさい、と彼女によって首根っこつかまれて別室に連行されました(笑)
2年目になるともう手馴れてくるのか、あっという間に簡易ベッドが作られて、一瞬の内にそのベッドの中に突っ込まれて氷枕を乗せられ、その時自分はスーツを着ていたので苦しいからとネクタイをもぎ取られ、ほらボタンも外すよ、と彼女がシャツに手をかけたので「いやんエッチ」と言ったらデコピンされて、自分が痛がっている隙にシャツがはだけており、じゃあ何かあったらすぐに呼んでね、我慢するんじゃないよ、あなたのクセなんだから、と説教した後、風のように去っていく。
あの娘は精神医学なんかよりも看護に進んだほうがいいんじゃなかろうか。

自分のほうはしばらく寝れば回復しました。
いや、飯と睡眠は欠かしちゃいけないね。情けなや。