
|
 |
2005年08月06日(土) ■ |
 |
片思い |
 |
私はどうせ独り身なのよ、いいわねあんたたちは仲よさそうでさ、とやさぐれている19歳の女子がいる。その「あんたたち」のうち、彼女のほうは本を読みふけって、彼氏はといえば女友達に明日から出発する恋人との旅行の計画を聞きだして、うわーお前エロいわーと面白がっているという、彼氏彼女であってもただ同じ空間にいるだけの、常人であれば結婚から何十年たったんですかあなたたちと聞きたくなるような我々を捕まえてそんなことを言うとは、研ナオコもびっくりするぐらいの大都会のやさぐれ女である。 だったらTくん紹介してあげるから付き合えば良いじゃん? と軽いノリで答えました。Tくんとは心理組の男友達で、見た目はヤクザの子分みたいだけどめっちゃ良いお兄さんです。医学部目指して浪人してたから2つ上なんだけど、カッコいいし。よくコンビニなんかで馬鹿話しながらダベってるんだけどおもしろいよ。 といったらそのやさぐれ女は 「そのTくんって、きっとゆうのこと好きなのよ」 と訳のわからぬことを言ってくる。 「やあねえ、ゆう君。Kちゃんのこともちゃんとかまってあげなきゃ」 と一人合点しているのを、彼女も聞いていたらしく顔を上げ 「大丈夫。5日間私にくれたら、残り2日はT君のところに行ってもいいよ。私我慢する」 と公認を得る。俺はなんだ。あそこでフォーと叫ぶべきだったのか。 そんなわけで、その後T君と会うとなんとなく距離を取りたくなる今日この頃。
|
|