
|
 |
2005年11月29日(火) ■ |
 |
平和な病院 |
 |
頭が痛い。 昨日はたいしたことないと思っていたんですけれども、なんだか痛みが引かないのでだんだん不安になってきたんですが、一応授業だけは受けとくか、と大学に来る。友達のプロザックという薬は脳の何とかに作用するコスメティックなんちゃらでという話を、薬理の言うことなどなんだか専門的すぎてよくわからないが、とりあえず「なるほどー」などと超適当な相槌を打ちつつ聞いていると、彼女がFにセクハラされているらしく、 「ほら、あそこにゆうがいるよ。あっちに行っておいで」 と彼女がFをこっちに持ってくる。そんなんパスするなや。 と思ったんだけども、いかんせん頭が痛いので、ふん、と頷いて返事をしたら、なにやら様子がおかしいことに気づいたらしく、どうしたの、と彼女が聞いてくる。この時点でプロザックの話を未だ続けている男は完全無視である。 いや、大したことじゃないんだけど、頭ぶちって言った、と言うと、案の定大したことじゃないの! と怒られる。 こんなところにいないで病院行きなさいよ、ちゃんと保険証持ってきたの、などと言われていると、ちょうどそこに神経内科の教授がやってきて(神経学の権威!)、一体どうしたのか、と訊いてくるので、脳がぶちっと、と説明しました。 「まあ、検査しないとなんともいえないけど、考えられるのは血管が切れたか、髄膜炎かのどっちかだね」 とさらりと言ってくるので、さすがの楽観主義者も不安になってくる。
で、大ッ嫌いな病院にしぶしぶ足を踏み入れました。いや、足なら毎日踏み入れてるんだけど、患者としてはあまりない。 とりあえず髄膜炎ではないことを信じて内科に言ってみよか、と思って受付を済ませて、やってきた看護師さんに、教授に言ったのと同じ事情説明をする。 ここから呼ばれるまでが長いので、病院の待合室で 「医療裁判100選」 という不謹慎な本を読んでいると、前の席になにやら見たことのある人がそわそわ落ち着かない様子で座っている。あれ、どこかで、と思ってよく見てみると、うちの教授でした。認知神経科学の、わりと若い女の先生。 カゼでも引いたのかな、しかしこの病院の医者なんだからわざわざ患者扱いされなくたって自分でカゼの診察くらいできないのかしら、これが医者の不養生と言うんだな、と思って見ておると、そのうち教授は立ち上がって、ナースステーションに行きました。そして、何を言うかと思えば 「あの、私の勤務っていつからでしたっけ」 いや、確認しとけよ! Σ( ̄△ ̄; つまり、教授は午後から第二診察室で患者さんを診るはずだったのですが、第二診察室にいると午前の先生が未だに働いていたので、おかしいなと思ってずっと待っていたらしい。どこまでマイペースなんだ(笑) 「だって、先生2時から講義でしょ? だからその後なんだけど」 と看護士さんが言い 「ああ、あたしも2時からの講義はどうしたらいいのかなと思いながら待っていたんだけど、そういうことだったのね。じゃ、また後で来るね」 と、特に慌てる様子もなく出て行きました。 ……あの教授が診察室にいるときは病院にこないようにしよう(笑)
てなことを思っていると、やっと名前が呼ばれる。 検査を受けた結果は、とりあえず髄膜炎ではありませんでした。 カゼが悪化したのと、過労だろうと言われ、絶対安静が命じられる。 消炎鎮痛剤も2週間分かっさらってきました。いや、よかったよかった。
|
|