詩のような 世界
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烏の大群が空を埋め尽くしたような
星1つない夜空
私は小さな家を目指して歩く
とりあえずの行き先はいつも決まっているものだ
街灯がぽつんと立っていた
雪道をほんのり照らしている
あの人が
いるような気がした
光の下に
見えるような気がした
幻でもいいから
現れて私を変わらぬ力で抱きしめて
今ならきっと私は
背中と背中に挟まれた風船のように
耐えられず破裂してしまうに違いない
アナタの腕の中で粉々に散るなんて
こんなに最高で素敵な最後はないわ
そして夜空は白光で満ちていく
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