詩のような 世界

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2002年01月05日(土) 幻影

烏の大群が空を埋め尽くしたような

星1つない夜空


私は小さな家を目指して歩く

とりあえずの行き先はいつも決まっているものだ




街灯がぽつんと立っていた

雪道をほんのり照らしている


あの人が

いるような気がした

光の下に

見えるような気がした


幻でもいいから

現れて私を変わらぬ力で抱きしめて

今ならきっと私は

背中と背中に挟まれた風船のように

耐えられず破裂してしまうに違いない



アナタの腕の中で粉々に散るなんて

こんなに最高で素敵な最後はないわ



そして夜空は白光で満ちていく






















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しえり |MAIL