詩のような 世界

目次


2002年01月30日(水) 突風の行方




見たくなかった
聞きたくなかった
分からなければよかった




手をつなぐ時は
指を絡めることもなく
冗談交じりの会話
軽い綿菓子のような愛の語り


全ては可愛いモヤのほとり


浮き足立っていた
満足していた
はずだった


どうしていつから?
ちょっと気を抜いた瞬間
突風に巻き込まれ
私は冷たい風の中で君を探し始めた


どこ?
居ないよ?
感じないよ?


軽やかな余韻はまだ残っていて
私は目を瞑った
落ち着け
いつもの私のままで…


でも竜巻は思ったより激しかった
不安
焦燥
嫉妬
独占
恐怖
冷淡


耳をふさげ!
心をふさげ!
この風はいつか止むから

きっと…






My追加
しえり |MAIL