詩のような 世界

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2002年02月23日(土) ブレーキ



貴方は私を自転車の後ろに乗せて

馬鹿みたいに一生懸命坂道を登っていた

私はお決まりの台詞「重くない?」を吐いて

貴方は「いーや重くないよ」と頑張る


「重すぎだよオマエ〜」って笑って欲しかった


腰に回した手には遠慮がちに力が入り

それが何だかとてもぎこちなくなって

自転車は風を切って走っていたのだけど

私の心にはブレーキがかかったままだった






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しえり |MAIL