詩のような 世界
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足先がどんなに痺れても
僕は道の途中に立っている
真っ白で何もない道
空気だけが静かに流れている
君は青が好きだったから
僕は青い向日葵を手にして
それを目印とした
待つのに少し疲れて
無音な日々に飽きてきたら
後ろを振り返ってみたりする
そこには
僕が好む赤色に染めたお人形を持って
求めるような視線をこっちに向けている人がいる
でも僕はその存在に気づかない
僕の目は君以外を捕らえようとしないから
たとえ青い花弁が何枚散ろうとも
僕はその場を1歩も動かない
君はこの道のずっとずっと先で
誰かを見つめているのでしょう
僕の青い向日葵を
受け取ることは永遠にない……
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