花火を見ていたあの夜君と綺麗呟いたらうん、と君は頷いた実は私は花火なんかどうでもよくて至近距離にある君の睫毛を横目で見ていたのよ夜空が華やかに光るたび落ち着きを失って私はどうしようもなく不安になった口を手で覆い小さい声で歌う 手を差し入れて このナカに 傷つけられても 傷つけても 手を差し入れて このナカにその歌は花火の大音量にかき消されはしたのだけど…