詩のような 世界

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2002年07月08日(月) in a low voice



花火を見ていた
あの夜
君と

綺麗
呟いたら
うん、と君は頷いた

実は私は花火なんかどうでもよくて
至近距離にある君の睫毛を
横目で見ていたのよ

夜空が華やかに光るたび
落ち着きを失って私は
どうしようもなく不安になった

口を手で覆い
小さい声で歌う
 
 手を差し入れて このナカに
 傷つけられても 傷つけても
 手を差し入れて このナカに

その歌は
花火の大音量に
かき消されはしたのだけど…





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