詩のような 世界
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虫の知らせ、で 僕は目覚めた
ベッドの下から 埃を被った帽子が
呼ばれたら返事する これは鉄則 さぁ外へ キスをしにバスルームへ
猫の顔したあの方は いつのまに 新しい住処を見つけたのか
僕はタイルを磨き 静寂を極めた 泣けては こない 両目は空中を浮遊し けれど唇はアレを探しつづけた
鼻メガネとちくわ 相変わらずろくな物がないホワイトボックス 僕は いつも角だ
待てと言われて待つ奴がいるか!!
隅っこでぼんやり それが僕の特技です いない いないよ 僕のミャー
頼まれても断る性格だったのに 背中を掻いてあげた 足の小指を舐めてあげた 何もかも 僕が望んだことだ 素敵でユーモラスなベッド 質屋を探さなきゃ
街は死んだ 道もなくあるのは タバコ屋のおばさんの憂鬱だけ 夕日は沈もうとしないから 僕はサングラスを土の中から掘り当てた
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