詩のような 世界
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その腕の中にいると
僕は自然と液体になる
安心以上の穏やかな感情に満たされ
大人しく抱かれたままでいよう
と脱力する
あなたは優しい地球のようだね
だから僕は泣きたくなるよ
世界は今ここに集まっている
崩壊してもかまわない
あなたの胸にくっついていれば
僕は崩れる音にさえ気づかないから
恥ずかしいから言わないけれど
ちょっとだけわかったことがあるんだ
本当に好きってことは
体感するってことだよ
魂の行き交いだよ
身体を通して何度も何度も
空気に溶け込む意識の薄れだよ
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