詩のような 世界

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2002年11月08日(金) コネコノヌクモリ


夕焼け空の一部から

煙がもうもうと噴き出している

それを市内巡回バスの窓から見つめる僕

遠すぎて火傷することもできない


だから意識だけ飛ばしたんだ


薄灰色の煙に手を伸ばすと

意外にも、いや、予想通り

仔猫の体温を感じた

そっと泣くように胸に抱いた


浮遊しているせいで

少しだけ懐かしい気持ちになる

僕の恋人(猫)は行ってしまった

好き、ならわかるのに

愛してる、が実感できない

いつも眠っているうちに去ってしまうんだ


エメラルドグリーンに塗られたバスを見下ろす僕

近すぎて視界から外すことさえ困難


0℃の火柱にしがみつきながら

僕は笑えるのだろうか?


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