ずっと欲しかった温もりそれは想像の中に埋まっているものなのかもしれない頬と頬をくっつける唇と唇をくっつける胸と胸をくっつける肉と肉をくっつける隙間などない吐く息は空気中に流れることなく相手のからだへ吸われて吸って落ちて付着する底へ僕は深呼吸をし君の温度を感じようとするが敏感になりすぎたこの爪は奥深くに篭っているひんやりした君を探し当ててしまう心音を聞く振りをして君の左胸を引っ掻いた僕の心臓が思わず悲鳴を上げる