詩のような 世界

目次


2003年12月01日(月)


ずっと欲しかった温もり
それは想像の中に
埋まっているものなのかもしれない


頬と頬をくっつける
唇と唇をくっつける
胸と胸をくっつける
肉と肉をくっつける


隙間などない
吐く息は空気中に流れることなく相手のからだへ
吸われて吸って落ちて付着する
底へ


僕は深呼吸をし君の温度を感じようとするが
敏感になりすぎたこの爪は
奥深くに篭っているひんやりした君を探し当ててしまう


心音を聞く振りをして君の左胸を引っ掻いた
僕の心臓が思わず悲鳴を上げる



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