詩のような 世界

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2004年04月04日(日) 世界へ

世界へ

ああ 
あなたはたくさんのものを壊しながら
ぐるぐると回り続ける気なのですね

瓦礫の下に埋もれたハート型の温もりが
徐々にその熱を奪われてゆく

劣化し
粉々になった残骸が
誰の目にもとまらないほどゆっくりと集結する

そのうち軌道の一部となる

ひびや傷跡はいずれ消え失せるように見えるものだ

何事もなかったように口笛を吹きながら
あなたは今日も
たくさんの涙に濡らされた、その手で




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