詩のような 世界

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2004年04月05日(月) 春の風



3年間放置したままの香水
鼻を近づけたら

まだ、甘かった

とっくに匂いは変わっているはずなのに
買った当時との違いがわからない

ね、僕、こんなものだ

新しい香り
なんとなく欲しいと思えないんだ

親しんだわけでも、ないのに

酸化した液体を流しに捨てるべきだ
トイレではだめだよ

しばらくの間、キッチンは懐かしい場所になるだろう

僕は頭を麻痺させながら
ギターの練習でもするよ

かつて、誰かが、弾いていたように

窓を全開にすると
初めて出会う春の風が吹き込んだ

まだ知らぬ、穏やかな幕開き



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