詩のような 世界

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2004年04月26日(月) 疼きの居場所



この素肌
切り取って

アナタニアゲル

いらないならポイして
海の中や
樹海はやめてね
サミシイカラ

人の気配を感じられるところ
そうだ
スクランブル交差点の中心
もしくは
日の当たる病院のロビーがいいわ

たくさんの生活のにおいに紛れて
わたしはわたしを見つけられなくなるでしょうね
夏も冬も
どうでもよくなって
となりにいる人が誰なのか
どうでもよくなって
あなたのお名前は?と聞かれても
どうでもよくなって
撫でられても引き千切られても
どうでもよくなって

あなたを捕まえて
無責任に委ねたこと
それだけが心残り

と、わたしの欠片が疼いて

ゴメンナサイ
ゴメンナサイ

簡単に掻き消されてしまう

だから
安堵して
眠れるの


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