狭 い 行 動 範 囲

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★短編小説6 - 2003年09月14日(日)






[痛み]




辛いことがあったらしい。

泣きそうな顔して。

じっと耐えて、苦痛の波を必死に抑えてる。

誰にだった分かる。

こんなに鈍い俺だって、

アイツが今ツライのが分かる。




でも俺は、

その痛みの原因を、少しも理解しちゃいなかった。

理解したくても、理解できない領域がある。



だから、アイツの痛みを半分しか、

理解出来ないでいる。



理解しようとしても、出来ないもどかしさ。

きっとアイツは、それを知らない。






隣にいてやることしか出来ない。

頭の悪い俺は、気の利いた言葉も投げかけてやれない。


そんな俺は、隣にいてやることしか出来ない。


それしか、出来ない。





ただ静かに。

アイツの髪ぐしゃぐしゃにするように。

乱雑に撫でてやることしか出来ない。




アイツはきっと満足してない。


こんな俺じゃ、満足できないだろう。




だけど、俺の今出来る精一杯のことは。

こんなことだから。






俺のこんな行動で、全ての涙を流して欲しい。


俺のこんな行動で、全ての痛みを吐き出して欲しい。



すべてをさらけ出して欲しい。








***



今、いろんなことが頭ん中いっぱいで、こんなものしか書けなくなってます。
足を運んでくれる皆さんには、本当に申し訳ないと思っています。

で、もうちょっとだけ。


あぁ、時間が欲しい。




...

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