18日 会社についたツバメの子はお菓子の箱にティッシュを敷き詰めて その中に入れた。首の周りにまだ産毛が生えている。 口を真一文字に閉じていて、ショックのせいか動かない。 口の前に指を出しても口を開く様子がないので、暫くは暗くして 休ませてみる事にした。 ネットで検索すると結構保護してしまった人の体験日記がたくさん出てきた。 ヒナのうちは寒さで死んでしまう事が多いようなので 電気湯沸かしポットの上にタオルを重ねてその上に箱を置いた。 落ちないように設置してそのまま暫くそっとしておいた。
その前を通るたびに覗いてみる、じっとしているかこっちを見る。 でも、見るだけで口は開かない。 ご飯粒を割り箸を平たく削った先にのせて近づけると 一度だけ口を開いて食べた。
就業時間を待ってダッシュでおうちへ連れ帰る。 急いでお店へ行って「野鳥に詳しい人」にいろいろと相談した。 ミルウォームとすり餌で大丈夫と言う事なので、それを買って帰る。 急いですり餌を作って食べさせると、バクバクと食べ始めてくれた。 ミルウォームも食べさせて就寝。 食べてくれた事でかなりほっとする。
翌日19日。 雛の世話をする自信がないと母親が言うので 会社に連れて行くことにした。 1時間も電車に揺られていくのだが仕方がない。
自分がいた巣の近くを通りかかると兄弟達の声に 答えるように鳴く。そして巣に戻りたいよ〜というように バタバタと暴れた。 ううう・・・切ないなぁ。 でも、もう戻れないんだよ、ごめんね。 多分近いうちに飛べるようになったら、お母さんと兄弟と 合流させるから、それまでがんばってくれと心の中で思った。
会社の中は冷房で寒いので、冬に椅子の上に敷く暖房座布団みたいなのを 持って行ってそこにツバメの子が入っている箱を置いた。 仕事しながら小まめにウォームやすり餌を食べさせる。 仕事ミスらないように気をつけなくちゃね。
無事に一日が過ぎて帰宅。 電車の中でおなかが空いたのか「チュイ、チュイ」と鳴く。 かわいいなぁ。
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