TENSEI塵語

2001年09月24日(月) まさかの逆転劇

きょうの巨人戦は勢いに乗って、意外にも2ケタ得点で大差の楽勝!!
・・・とならないかな、、、と願った反対で、
悪い方の予感が当たって、上原は不調で3回に早々と下ろされ、
ヤクルトの入来は絶好調らしく、とても点を取れそうな気配もないまま、
7回まで0対2でずっと負けていた。
それでもファンの心理というのは不思議なもので、ダメだなと思っても、
それでも一縷の希望のために、気になってしょうがないものである。
それは、今までにも奇跡のようなことが起こって喜ばせてもらえた経験があるからだ。
で、今夜もやっぱり奇跡が起こったのである。
8回に、仁志がツーランホームランを打って同点にした。
9回に元木がタイムリーを放って1点勝ち越した。
なおもチャンスは広がったけれど、たった1点の勝ち越しにとどまってしまった。
けれども、桑田がその1点を守って、3対2で巨人が勝った。

巨人が1年を通じてこういう試合をしばしばやっていたならば、
1カ月前にもう優勝が決まっていただろう。
けれども、同点に追いついてもまた点を取られる、
土壇場でかろうじて逆転しても、最後の最後にサヨナラ負けを喫する、
あるいは、もっと悪いことに、追いつこうとする前に、どんどん点を取られる、
そんな試合が多すぎて、今、この上なく苦しい状況で闘う羽目になったのである。
だから、ファンの心理の中にも、勝利への願望は常にありながら、
同点にしてもすぐにまた突き放されるのではないか、とか、
逆転して喜んだ途端にサヨナラ負けで終わるんじゃないか、とか、
常にそういう悪い予感が現実味を帯びて迫ってくるので、
本当に勝って終わると、信じられないほどの驚きと嬉しさに包まれるのである。

今夜で対ヤクルト戦は終わって、優勝候補チームに2つ勝ち越したわけである。
このヤクルト3タテは、ヤクルトファン以外のすべての野球ファンが歓迎するだろう。
アンチ巨人にとってはヤクルトに勝って欲しい、けれども、
自分がひいきする球団と闘うときには、その点複雑な心境になる。
パリーグは近鉄がM1にしてしまつて、先がもう見えてしまったけれど、
セリーグは、きょうの巨人の勝利で本当に逆転Vの可能性が見えてきた。
数字上それは簡単なことではないけれど、野球界をおもしろくすることこそ
プロの選手の使命なのだから、何とか巨人にはあと5試合を4勝くらいして欲しいものだ。
そうすると、巨人戦が終わったあとのヤクルト戦もおもしろいものになる。


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