2001年09月30日(日) |
スポーツの3大ニュース |
きょうは混成バンドの練習で、先週の日曜日に引き続きよく踊った。 踊った、というのは、曲の流れをあまり言葉で説明しない習慣だし、 80人近くを相手にそれを棒振りで伝えようと思うと、 どうしても身振りが大きくなってしまうのである。 力を入れて振ってはいけないのだが、明日は筋肉痛かも知れない。 しかも、練習会場校だったので、準備・片づけ・施錠によく歩いた。
その施錠の合間に、ベルリン・マラソンの経過を知りたくて事務室でテレビを見た。 15キロ地点あたりを走っていて、高橋尚子がトップ独走中だった。 それから、帰りの車の中でずっとラジオを聞いていた。 シドニーの時も、ちょうどあれは混成バンドの練習に行く途中ラジオを聞いていて、 会場校に着いたときにゴールインして、感動しながら会場に入った。 ただ走っているだけの姿をテレビで見続けていられるのも不思議だが、 ラジオで聞いていても、緊張感が伝わってくるのが不思議である。 ずっと世界新記録更新ペースで走り続けている。 けれども、アナウンサーの描写も、だんだん怪しげな雰囲気になってきた。 顔をしかめている、苦しそう、という言葉が多くなる。 ここで、がんばれがんばれと心で祈り続けてしまうのは、 ほとんど公約と言ってもいいほどの昨年からの目標を、 本当に今まさに実現しようとしている、そこに感動するからである。 あと3キロぐらいになったとき、家に着いた。すぐにテレビのスイッチを入れた。 確かに苦しそうである。まばたきが激しく、やがて首を振り始めた。 何かの拍子に転倒なんてことにでもなったら、、、という不安もよぎる。 アナウンサーがあと数百メートルと言ってからがやたらと長く思えた。 時間が刻まれるのだけがやたらと早く、無情な感じがする。 けれども、ゴールのテープが見えた。そして、彼女がテープを切ったとき、 画面右上の時間は、2時間19分44秒、世界記録を58秒上回っていた。
驚いたことに、彼女はゴール後立ち止まって、しばし何かを確認するような風だったが、 すぐに笑顔で歩き出し、そのままカメラマンにポーズ取ってみせたり、 いろんな人と言葉を交わしている。 さっきまで苦しい表情で走って、たった今偉業を成し遂げたのがウソのように、 2、3分もすると、何事もなくふつうに周囲と応対している。 座ってひと休みなんて、そんなこと思いもしてないようだ。 あの外見の中に、無類の強靱なものが満たされているのがいかにも不思議だ。
さて、一方、退任劇は長嶋監督だけでは終わらなかった。 槇原も、そして、村田、斎藤までもが、今シーズンで引退ということになった。 今季、新人の阿部をどんな状況でも使い続けたのは、 村田引退を見込んでのことだったのだ。 村田と槇原が同期だと知って、ようやく納得した。 巨人の顔だった男たちが、一挙に4人も。。。(もちろん、後続がないとは言えない) きょうは東京ドームでの最終戦だったので、セレモニー込みの試合となった。 テレビで見たかったけど、負け試合だったのでラジオで我慢した。 セレモニーでの原の挨拶が高校生っぽくて、来年からの監督談話が不安になった。
ちなみに、昨日市吹に行く前の夕食時に、店のスポーツ新聞を4種見たけれど、 中京スポーツだけが「なぜ江川でなくて原なのか」を書いていた。 その記事によると、読売の幹部が江川のマイナスイメージのために反対しているそうだ。 今多額の借金を抱えていることもあるそうだが、それ以上に、 入団時の「空白の1日」問題がまた再燃するのを恐れているようだ。 私に言わせれば、あれはそもそもドラフト制自体が悪い、 「少年の夢と努力」を台無しにしぶっ潰すドラフト制を見直そう、 ということになるが、まぁとにかく、要するにやっぱり悪人扱いということらしい。
もうひとつは、大リーグのイチローが新人最多安打記録を更新したという。 90年間破られることのなかった記録をイチローが破ったわけである。 イチローは大リーグでもちゃんと活躍すると思っていたけれど、 始めの1、2カ月くらいは、つまずくに違いないと思っていた、 ところが、本当にシーズン通じて安定した活躍をしていた、それが驚きだ。 新記録を作っただけでなく、目下、リーグ首位打者でもある。 ・・・松井も、ちょっと神経質なところがあるのではないかという疑いもあるが、 大リーグの方が本領を発揮できるのではないかと私は思っている。 それだけに、イチローが活躍すればするほど、 松井も渡米してしまうのではないかという不安を感じてしまう。
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