2001年10月07日(日) |
「王様のレストラン」を見始める |
数年前から見よう見ようと思っていたけれど、そのまま忘れてしまっていて、 (ある夕方、1回分だけ再放送を見たことはあった) 最近いろいろとレンタルで物色するようになってから見つけたのだが、 本当は、松たか子の出ているドラマを借りようと思っていたのだった。 「ロングヴァケーション」も「見合い結婚」も「ひとつ屋根の下2」も、 誰かが中途半端に借り出していて、しかも全部1巻がないので、 今回はこの親父が主演しているドラマを借りることにしたのである。
歌舞伎役者でもっとも好きなのは、幸四郎と玉三郎である。 学生時代に見た、幸四郎の「盛綱陣屋」のクライマックスの演技が圧巻だったので、 それ以来幸四郎の歌舞伎のファンなのだが、現代劇での印象は、 日生劇場で見た「ラ・マンチャの男」もよかったけれど、 こうして現代劇の舞台で演技を見てみると、声の小さめなのだけが気になった。
ドラマで聞く声も、甲高い優しいような声なのに、不思議な力が芯を通っているようで、 どんな些細な場面にも、いちいち説得力や存在感が感じられる。 洗練された物腰も、まったくさすがと言うしかない。
ドラマはたいへんおもしろい。よく笑わせてくれながら、 誠実・優しさ・熱意といったものを核に、店のスタッフたちがまとまって行くという。。。 森本レオのとぼけたようなナレーションが、ちょっと不吉な予告をほのめかして、 「それはまた、別の話。。。」などと締めくくるので、つい次回が気になってしまう。 ふてくされたシェフ役の山口智子が実にいい感じで、素直でない役柄を好演している。 時折見せる前向きな笑顔はもちろん、ふてくされて文句を言っている表情も、 ヤケ気味に煙草をふかしている表情も、それぞれにたいへん魅力的である。 きっと、このヒロインがもっとも素直な笑顔を見せてくれるようになるのを 楽しみに見続けることになるのだろう。
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