TENSEI塵語

2001年12月29日(土) 「恋」について

きょうはお昼前から夕方まで、台所の油汚れと格闘した。
見える部分でも半年に1度、見えない部分だと1年に1度とは限らなくなるものだから、
大変なことになっているのである。
掃除するたびに、1カ月に1度やれば簡単なんだよね〜、と決意するのだが、
結局毎回、溜めに溜めて悪戦苦闘しながら、ネチョネチョノイローゼに陥る。

北さんが、恋愛とは独占欲であり、支配−被支配の関係であり、
互いの「固有性」を損なう、などととんでもないことを言い始めたために始まった
橋本BBSでの3人論争は、4日目にして北さんの改心によって一段落した。
でも、おかげで、大学時代に真剣に考えていたことを再確認+αする機会を得た。
自分で意図しなくても、2、3年とか数年に1度、こういう機会がもたらされるのは、
実にありがたいことだ。

「恋」という感情は、まったく一筋縄では行かないものである。
突如として生まれることもあれば、消滅することもある。
コントロールできることもあれば、できないこともある。
生活を創造的に生かすことがあるかと思うと、生活を破滅させることもある。
甘やかしていると増長して当の本人を奴隷としかねけれど、
厳しく抑えつけてばかりいると、人生がつまらなくなる。
暴れん坊になったり腕白坊主になったりするかと思うと、
おしとやかなお嬢さんにも変身したりして、まったく予想がつかないものである。
幸福、喜び、、、というような感情とともに、
切なさ、淋しさ、哀しさ、、、というような感情も共存している。
実に多義的で、豊かな謎を秘めた領域なのである。
男女の関係とか、人と人との関係にとどまらず、もっと広義にとらえるならば、
人間の意欲、活力、やる気、、、の源と言ってもいいようである。
その代わり、その恋が激しければ激しいほど、
挫折したときの絶望や無力感は底知れぬものになるのである。


 < 過去  INDEX  未来 >


TENSEI [MAIL]