きょうはお昼前から夕方まで、台所の油汚れと格闘した。 見える部分でも半年に1度、見えない部分だと1年に1度とは限らなくなるものだから、 大変なことになっているのである。 掃除するたびに、1カ月に1度やれば簡単なんだよね〜、と決意するのだが、 結局毎回、溜めに溜めて悪戦苦闘しながら、ネチョネチョノイローゼに陥る。
北さんが、恋愛とは独占欲であり、支配−被支配の関係であり、 互いの「固有性」を損なう、などととんでもないことを言い始めたために始まった 橋本BBSでの3人論争は、4日目にして北さんの改心によって一段落した。 でも、おかげで、大学時代に真剣に考えていたことを再確認+αする機会を得た。 自分で意図しなくても、2、3年とか数年に1度、こういう機会がもたらされるのは、 実にありがたいことだ。
「恋」という感情は、まったく一筋縄では行かないものである。 突如として生まれることもあれば、消滅することもある。 コントロールできることもあれば、できないこともある。 生活を創造的に生かすことがあるかと思うと、生活を破滅させることもある。 甘やかしていると増長して当の本人を奴隷としかねけれど、 厳しく抑えつけてばかりいると、人生がつまらなくなる。 暴れん坊になったり腕白坊主になったりするかと思うと、 おしとやかなお嬢さんにも変身したりして、まったく予想がつかないものである。 幸福、喜び、、、というような感情とともに、 切なさ、淋しさ、哀しさ、、、というような感情も共存している。 実に多義的で、豊かな謎を秘めた領域なのである。 男女の関係とか、人と人との関係にとどまらず、もっと広義にとらえるならば、 人間の意欲、活力、やる気、、、の源と言ってもいいようである。 その代わり、その恋が激しければ激しいほど、 挫折したときの絶望や無力感は底知れぬものになるのである。
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