TENSEI塵語

2001年12月30日(日) 「Hero」第5話

この回の話が特に好きなわけではないけれど、
最近の恋愛談義とかなり共通する部分があるので書き留めておこう。

事件は、愛人が訪ねてきたことにより夫婦が口論になり、
夫が包丁を持ち出してきて妻に傷を負わせた、その場にいた愛人もそう証言している。
ところが容疑者となった夫は、妻が自分で持ち出した包丁で自分を刺したのだと主張する。
もしそれが本当なら、愛人は、常識的には男に不利な証言はしないはずなので、
愛人も妻と同じ証言をしていることが、ますます夫の罪を照明しているように思われる。
ところが久利生は、愛人が男をかばおうとしない、気持ちは冷めました、
と断言しているところに、妙にこだわって、そこから何か手がかりを得ようとする。
「だって、恋愛からむと何するかわからないじゃん」

結局その愛人は真相を話すことになる。その理由の言葉が効いている。
「いちばん不幸な女ってどんな女だと思います? 醜い女? 棄てられた女?」
「いちばん不幸な女は、忘れられた女だと思うんです。
 自分を刑務所に入れた女のことはいつまでも忘れないでしょ?」
そして、前の証言を翻して、真実の証言をする気持ちになった理由をこう説明する。
「私も、相手の幸せを願えるような恋愛をしたいと思ったから。。。」
この「相手の幸せを願える」という言葉は、ただ、
雨宮が自分の不器用な恋愛姿勢を弁解しただけの言葉なのである。

忘れられたくない一心で、偽証して恋しい男を刑務所に送る、
けれども、相手の幸福も考えて、偽証罪覚悟で真実の証言に臨む、、、
「恋」と「恋愛」のエッセンスが描かれているような45分間である。

なお、この「Hero」というドラマは、毎回毎回謎解きに終始せず、
時には、こうして直接謎解きはしないけれど、心で動かすような解決を描いている点が、
全11回の味わいを深めているように思う。


きょうは、台所の床磨き、トイレの掃除、風呂掃除、、、
風呂場はちょいちょいやってたからいいけど、
もう、台所とトイレは長いことさぼってたから大変、大変。。。
昨日は油の層に悩まされたけど、きょうは固まった埃の層に悩まされた。


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