昨夜から降り始めた雪が、今朝は本格的に積もっていた。 ニュースでは21センチと報道されていたが、 屋根の雪を見ると30センチくらい積もっているように見えた。 朝にはやんでやがて陽がさしてとけ始めるのが普通なのに、 昼過ぎになってもまだ降り続き、積もり続けていた。
さてさて、こうなるとやっぱりどうにもじっとしておれないのである。 降りしきる雪の中へ飛び出していって、雪と戯れたくなってしまうのである。 降る雪は童心を呼び覚ます。 子どものころは、わざと雪まみれになって遊んだものである。 まぁ、この歳になって戯れるのも何だから、せめて散歩にと、 長靴を履き、できるだけ雪の深いところへズボズボと足を突っ込みながら、 町内をぐるっと回って、河岸まで歩いてみた。 河岸から対岸を眺めると、金華山の麓の景色が点描画のように幻想的に見える。 しきりに落ちてくる雪片が、雪の帳の奥の方までヒラヒラと視線を誘う。 いつからこんな形になったのか、上流にある川原から細長く岸が伸びてきていて、 黒い川面に真っ白な図柄をくっきりと描いている。 その真っ白な川原からとつぜん真っ白な鷺が現れて、黒い川面を背景に飛んでいた。 動く水墨画のような光景をしみじみと眺めて、家に戻った。
雪だるまを作っている子供たちはいない。かまくらを作っているのを4カ所で見た。 大人が雪かきをして、その集められた雪をそのまま利用しているのだろう。 たしかに、子どもの時、雪だるまよりはかまくらの方が楽しかった。 2人くらいがやっと入れる程度のものしか作れなかったけれど、 山の笹などを刈って「秘密基地」なるものを作ったのと似た楽しみだったのだろう。 そういえば、この雪はさらさらで積もりやすいけれど、感じよく固まりやすい。 ふと、車の雪をいったん下ろしておいた方がいい、と思いついて、 義父に雪かき道具を借りて、駐車場の雪かきと車からの雪おろしを始めた。 すごい雪である。車の上の雪は40センチ以上にもなっている。 すくってはすくっては塀のところに投げつけて山を作る。 車2台分、1時間ほど雪との格闘を満喫して、思い残すことなく家の中に入った。 その雪は夜11時過ぎた今も降り続いている。明日もまた楽しみだ。 でも、明日はきっと筋肉痛に悩まされるだろう。
それにしても、明日仕事始めで通常出勤の人たちは大変だ。 昼のニュースで、空港で足止めを食い、「どうしても今日中に帰らないと」と 言っていた人たちはどうなったのだろうか。。。
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