TENSEI塵語

2002年01月06日(日) 「利家とまつ」が始まる

昔、私の家では、夕方から就寝時間までずっとテレビがついていた。
2間しかない狭い家の中だったから、テレビは自然と目に入った。
NHKの大河ドラマなども、親が見るから自然と見ることになっていたのである。
そのうち私はテレビから離れるようになった。
父の悲願の家が建って、自分の部屋ができると、めったにテレビは見なくなった。
7年間の大学時代は、ほとんどテレビのない生活だった。
テレビを見る習慣はこうして消滅した。
結婚して、もちろん家庭らしくテレビのある生活にした。
けれども、見ようと思っていた番組を見忘れることが度重なった。
連ドラも、3週間坊主になってしまったり、最初から見忘れることが多かった。
そのうちに、どんな前評判の高いドラマでも、どうせ続かないからと、
最初から相手にしなくなった。
仕事が忙しいときが多かったので、ホントに忘れてしまうのである。
まぁ、最近は特に、たいていの連ドラはビデオになり、借りて見られるので、
わざわざ毎週時間を気にして緊張しなくても、後でまとめてみられるようになっている。

けれども、NHKの大河はそういうわけにいかない。
49回だそうである。ビデオが出ても総集編でしかない。
仮に全編販売されることがあっても、買うわけにはいかない。
「利家とまつ」はドラマに対する興味はほとんどなく、
菜々子さまを見たいだけなのであって、総集編ではダメなのである。
仮にドラマもいいとしても、それはおまけで、菜々子さまを全部見るのが目的である。
そこでそのための条件整備として、先月この自室でテレビを見られるようにしたのである。
必ず毎週見る、そして同時にビデオに撮る。自分の傍にテレビがないとダメなのである。
それでも、なでしこBBSで教えてもらった予告編はことごとく見忘れた。
きょうは何時と何時にあるんだぞ、と言い聞かせていても、
知らないうちにその時間が過ぎてしまっているのである。
実に不安な先行きを感じのだが、昨日の土曜スタジオパークも、
きょうの第1回も、しっかりと見て、ビデオに収めることができた。
とりあえずは、まずまずの滑り出しである。

それにしても、昨日のスタジオパークにインタビューのために出てきた
菜々子さまの完璧美人ぶりは、もうどこをとっても惚れ惚れせずにいられなかった。
答えて話す内容も、同じような質問であったりして答えにくそうにしても、
感心するほど言葉を選びながら、内容のある話をしている。
それは、共演者の唐沢クンも同様で、大変好感が持てた。
ちなみに、この2人の共通点として、朝ドラに出た点が挙げられて、
唐沢クンの出た「純ちゃんの応援歌」というドラマが少し紹介された。
そしたら、そこに智ちゃんが登場した。これが「ふたり」のきっかけだと思い出した。
出てきた智ちゃんを見て、あ、か、かわいい、とハッと驚いた。
(菜々子さまの直後に見ても、ぜんぜん劣らぬ異質のかわいらしさがあるのだ)
そのVTRはあっという間に終わってしまったけれど、終わったすぐに、
唐沢クンが「いやー、うちのおくさんもかわいいねー」と言った。
思わず口をついて出てきたような、大声だけどしみじみした言い方だった。
それで大爆笑になったけど、「まん丸いもんが好きなんだ」なんて弁解しながら、
もう1度「いやーかわいい」なんてくり返していた。
彼自身も心底、改めて感心したのかもしれない。
目を潤ませて照れ笑いしていた。おもしろかった。

その番組の予告編のまつを見ていたら、とにかく、かわいらしい。
こりゃ、武士の妻のイメージを刷新する、かわいい妻になりそうだと思った。
(もっとも、最近の時代劇はまったく知らないので、これが刷新かどうかは確かでない)
きょう見てみたら、途中から成長したまつとして登場するのだけれど、
ドラマの状況から見て、綺麗すぎる違和感がまず拭えないのである。
ほんの少しでいいから、この時点ではせめて陽に焼けたメークでも欲しいところである。
どこに出てきても綺麗すぎて、その点がちょっといただけなかった。
ドラマの展開も、現代のホームドラマと似たイメージがある。
NHKの大河がいつからこんな風になったかは、まったくわからない。
けれども、私は中途半端に辛気くさい昔のイメージが嫌いだったので、
時代劇らしくなくても、この方が見続けるにはありがたい。
多少ケチつけたり、注文つけたりしながらも、
まつが利家に思いを告白する場面では、さっそく泣いてしまったのであった。
第1回目から、さっそく泣かされてしまったわけである。
11回完結の連ドラでも、こんなことはなかったのである。困ったことである。

これは、今年のひとつの課題である。毎週日曜日、欠かさず見て、完全録画すること。
これが毎週日曜日のいい励みになればいいのだが。。。


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