TENSEI塵語

2002年01月11日(金) 今週の授業

長〜〜い1週間に感じられた。身も心も慣れないからである。
しかも、大雪の影響が残って、水曜日まで朝は大渋滞の連続で、疲れた。

冬休みの橋本BBSでの意見交換の中に、勉強の意味というテーマもあって、
その影響で、久々に「正義と微笑」の一節を生徒に紹介してみようと思い、
この年の始めを、まずその話で始めることにした。
それで、この文章(読書 No3 を参照)をひらがなだけで書いてプリントにし、
それを漢字を使った文章に書き直させることにした。
それを自己添削させながら、さらに、その文章を読んで思ったことを
自由に書かせるという課題にした。

で、大変驚いたのだが、居眠りしてその課題をやらない生徒がいなかったのである。
5クラス、全員がその書き直し課題に取り組んだのである。
この言葉漢字? これどんな漢字? などと、質問したり相談したりしてやっている。
言葉に親しませようと稀にやっているパズルやクイズやクロスワードは、
多くの生徒に歓迎されているけれど、ぜんぜん取り組まない生徒も稀にいる。
今週のこの課題に全員が取り組んだのは、「ほとんどできる」レベルだからだろうか、
それとも、多少なりとも関心の持てるテーマだったからだろうか。。。

感想なり考えた内容なりについては、書いていたのは7割くらいの生徒だった。
これも予想より多くて、しかも殊勝な意見が多かった。
もちろん、その時点ではほとんど私からの説明はしない。
cultivate,culture,egoist の単語の意味を説明した程度である。
「心を耕す」意味について説明するのはその次の時間である。
その前に自分なりに考えてみる時間はやっぱり与えなければならない。
そして、その意見の多くが、多かれ少なかれ感銘を受けている印象があったとしても、
それでその子たちの生活が一変するなどと、楽観してもいけない。
私は確かにこの文章のために生活も一変した。
けれども、心の姿勢が一変しても、生活も一変させるには何ヶ月かを要した。
けれども、誰もが同じように感じ、同じように変化するわけではない。
何かの折りにふと思い出して、そういえばこんなこと言ってる人もいたなぁ、
という程度に心に残っているだけでも、それは大きな成果なのである。


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