TENSEI塵語

2002年08月30日(金) 「トリック2」まで全て見終えて

最終話まで見終えたのは、主役の2人がおもしろかったことと、
今回はどんなニセ超常現象を扱うのかな、という興味のためだった。
実は、見ながら、イライラするほどにつらい面もあった。
まず、毎回登場する2人の刑事が実に不愉快なドタバタぶりであること。
そして、事件に関わる脇役陣にオーバーアクションが目立って、
やたらと泣きわめいたり、悲鳴をあげたり、、、こういう騒々しいのはもともと嫌いだ。
けれども、このドラマは喜劇6、サスペンス4のドラマと割り切って
我慢して見続けて、それなりに楽しんだといえる。
しかし、こういう中にあって、仲間由紀恵の演技は実に魅力的だ。
たどたどしいような、いかにも不器用なような、もどかしいような、
それでいて要所をぴしっと締めているような、不思議な魅力である。
どんな魅力でもいい、全体としてマイナス面が多く感じられても、
際だった魅力がな〜んとなく次々と見続けさせる原動力になるのである。
所有してまで見直したいほどのドラマではないけれど、とにかくおもしろく見た。

今夜見た最終話は、未解決の謎をいくつか残したまま終わってしまったけれど、
そういう意味では杜撰な話だけれど、とびきりおもしろく見た。
けれどもこれは、最初のシリーズの最終話を見ていないとわかりにくい話だろう。

全11話中、社会的な問題提起のようなものを感じたのは、最初のシリーズの第1話、
第4話(だったかな?)、それから昨夜見た「2」シリーズの第4話などに見られる、
信仰の真実を暴露することの是非という問題である。
からくりを暴露されて、新興宗教の信者たちは拠り所を失い、路頭に迷う運命となり、
インチキ商法の信者の少年は、病気治癒の希望を失い、
自分の超能力を信じる子どもが、発狂して笑い続ける。。。
こういう素朴な信仰の悲劇で話を終える部分があったのである。
暴露した山田奈緒子は、ただそれをやりきれない思いの表情で見つめているだけ。。。
けれども、しょうがないのだ。
一見、確かにそれは不幸に陥れたように見える。
けれども、真実を見据えた上で生きる希望を見出していくのが本来だからだ。

このドラマの最高にうまいのは、短いオープニングタイトルである。
長々とやらない、あっという間に終わる。
短い音楽をバックに、卵にひびが入って、緑または紫の黄身が現れるだけのものである。


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