| 2002年09月07日(土) |
「オトナ帝国の逆襲」を見て |
月曜日に北さんが貸してくれたのに、やっと昨夜と今夜2回に分けて見た。 昨夜一気に見ないで中断できてしまった、ということで、 あんまり夢中になれなかった冷めた見方というものがばれてしまいそうだが、 その理由は自分自身でよくわかるのである。 ひとつは、長く本の方で親しんでいた漫画のアニメ版を見るのが好きでないからである。 これは、漫画の方が好きであればあるほど、そのリズムだとか雰囲気・情緒が 読んでいる自分の体にしみついてしまうので、アニメや映画になったものを見ると、 どうしてもひどい違和感を感じて、魅力を失ってしまうのだろう。 (あだち充の場合に特に甚だしい)
快楽亭ブラックという人が、(談話室の北さんのカキコNo.59) 「この映画のスゴイ所は、そんな大人たちの現実逃避のノスタルジックな感情を、 未来をになう子どもたちにとっての〈敵〉として描いているところ」と評して 絶賛しているそうだけれど、私の知らないところでそんな世相になっているのだろうか?
60〜70年代への郷愁は確かに共感できる。 何かの折りに見聞きしては、わーーなつかしい!!と大騒ぎするのは私も同じである。 このアニメでも、なつかしい風物を再現して見せてくれていて、 それも、確かに〈におってくる〉ように描かれていて、 それはこの映画の貴重な部分でもある。 けれども、いくらそれが甘美な郷愁だからといって、 子どもたちをほっぽりだしても夢中になるような郷愁ではないし、 回帰したくなるほどのものとして人々の心に生きているものなのか、疑問である。 (もしも、実はそういう危機的世相なんだったとしたら、私の認識不足である)
まぁ、あんまり大げさな評言は禁物だぞ、というのが私の感想である。 家族っていいものだ、というこの漫画のいつものテーマを、 作為的郷愁による危機を通じて描いたお笑いアクション劇、ぐらいにとらえておこうか。。
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