| 2002年11月04日(月) |
太陽神と一体化するファラオ? |
さっきまで、ピラミッドの謎解明番組を見ていた。 解説部分の合間に、ピラミッドを作る再現ドラマが挿入されるがおもしろかったから。 以前感心した公共事業説も取り上げられていたが、 今回の目玉は、何のためにピラミッドはあの構造で作られたか、という点だった。
ピラミッド内部には、王女の間、大回廊、王の間がある。 王女の間の偽扉、大回廊のやたらと高い天井、王の間の石の箱が謎のキーワードとして 取り上げられ、さらに、ピラミッド外側の地下から発掘された船もヒントとなる。
ファラオの切望した魂の永遠の生命は、太陽の姿に託され、太陽神信仰となる。 太陽神信仰は、太陽に向かって飛ぶ隼と、力強い蠕動運動をする蛇をシンボルにする。 太陽神ラーは船に乗って、この世である昼と、あの世である夜を行き来する。 ファラオは、この太陽神ラーと一体化したいと願望した、という話になる。
ところで、今回の謎解きの1番のきっかけは、ピラミッドの入り口が、 四角錐の一辺の真ん中ではなく、わずかに東寄りにずれていることである。 左右対称に美を見出したこの時代の感覚にしてはおかしなことだという。 東寄りにずれているとしたら、東寄りにある王女の間、大回廊、王の間と対称的な位置に 同じものがダブって作られているのではないか、という仮説が生まれた。 調べてみると、実際、王女の間の壁の向こうに空洞があるのだという。 実際に掘って確認したわけではないけれど、たぶん仮説は正しいということになった。 つまり、今発見されているのと同じ空間が、西寄りにも存在するというのである。 そしてまた、もう一艘の船が東西対称的な位置で発見されたのだという。
そこで結論(仮説)である。 ファラオとピラミッドの設計者は、こういう構想のもとに建造したのだろうと言う。 死後のファラオは、太陽神とともに朝東の空に昇る。 そして、太陽から離れ、ピラミッドに飛んできて、王女の間に偽扉から入る。 エネルギーを消耗しているが、大回廊で蠕動運動をすることにより力を取り戻す。 そして王の間に入り、石棺の中でエネルギーを蓄える。 太陽が西に傾く午後に入ると、ファラオの霊は西側に移動する。 そうして、日没近くにピラミッドを出て、太陽に帰って行く。 こんな風に太陽神ラーと一体になって旅をしようとしたのだろう。 ピラミッドに帰るのは、エジプトの民衆に証を示すためである。
これはあくまでも、ファラオと設計者の構想ということだろう。 それでも俄には信じがたいが、こういう説を聞くのはやはり楽しい。 そのために、大回廊の天井は高く作られているのである。
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