TENSEI塵語

2008年12月04日(木) ラッド首相の支持率

オーストラリアのラッド首相政権が1年目を迎えたが、
支持率は6割前後を維持したまま、11月末は6割を超えているという。
オーストラリアでもこれは異例のことだという。
(麻生首相支持率はこの2カ月ちょっとの間に着実に低下し、
 盛り返そうという野心にもかかわらず、2割台に落ちこんだ)

ラッド首相といえば、核廃絶へ向けて新しい国際組織を作ると表明し、
そこに日本が参加してくれるよう、6月に来日して福田翁に要請した人で、
それに対し福田翁がどう答えたのか、よくわからないのだが、
「もちろんですとも! 喜んで」などと答えなかったのは確からしい。
その来日のとき、真っ先に訪れたのが広島だったという。
日本の歴代首相より、うんと平和への思いが強いと思われた。

1年前就任してすぐに行ったのが、前の保守政権が拒み続けていた
京都議定書の批准
イラクからの軍の撤退
先住民族への公式謝罪
約20カ国を訪れての外交(就任1年目としては最多)、、など。

彼も、今回の金融危機で、すでに「バラマキ」を発表したそうだ。
1人あたり、6〜8万円の「支援金」をクリスマス前に支給するそうだ。
4人家族だったら24〜32万円、、??
来年3月以降になりそうな麻生政権の「給付金(還付金)」は、
4人家族だったら4万8千円〜6万4千円?

また今後5年間に、教育や医療分野の公共事業に一兆円近い拠出を決めた。
経済対策に教育・医療が来るわけ? 道路や議員宿舎じゃなくて?

・・・・こんな政権だったら、
今まで反政府的立場しか取れなかった私でも、支持します。

・・もっとも、今後は財政難も予想され、苦労しそうな気配だという。
国家の借金は、日本に比べどうなんだろう?

ちなみに、ラッド首相は、良家の坊ちゃんでも世襲でもなく、
貧しい家庭に育って苦学した人だそうである。


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